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六月の夜と昼のあわいに

六月の夜と昼のあわいに

出版社 朝日新聞出版
著者 恩田 陸 杉本 秀太郎
発売日 2009-06-19

この本に関する書評

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Amazonレビュー

エッセイかと思えば短編が出てきたり、その短編の中でも
ひとつのカラーに染まらない、シュールなもの、心温まるものが集まっています。

全体として「こんな作品です」と一言で表せないのですが、
それが、タイトルどおりこの作品の狙いではないかと思います。
そう思って見ると、曇り空のような色にインクが染みたようなタイトルのカバーも
タイトルの「あわい」という言葉もなんとなくしっくり来る感じです。

オチもわかりやすいので、納得がいかず本を閉じるということにはなりません。
テーマや、言わんとしていることは何かにこだわることなく、
個々のストーリーの中に入り、流れ流されて読むのがいいのではと思います。

特に「唐草模様」は、あの風呂敷の模様からどろどろと
想像力がかきたてられ、読んでいて面白かったです。
コスモスからの手紙のくだりも、すごく好きでした。

私はこれ、あんまり好きじゃないです。
詩とか好きな人なら違うのかなぁ・・・ それぞれの短編の最初に載ってる詩との絡みも、私には難しくよくわからなかった。
よくわかんないし、読んでる途中に飽きて他の本に浮気したくなりました。恩田陸作品は好きなものが多いし、装丁が素敵だから期待したけど、期待はずれでした。
「もっと続きを読みたい」ワクワク感もないし、「いつまでも読んでいたい」心地よさもなかった。
恩田陸の作品が好きで、この本を手に取りました。

最近の作品の傾向として、
風呂敷を広げるだけ広げて落ちが酷いことは多々ありましたが、
この本に限っては最初から最後まで盛り上がる場面が見られませんでした。
ぞっとする様な描写も、思わず唸ってしまう様な技巧も見受けられず、
それでも恩田陸だからと読み進めてみましたが、読了後の感想は
「お金と時間を返して欲しい」
と言うものでした。

本好きには、特に恩田陸の作品好きにはお勧めできません。
がっかりすること請け合いです。
イラストや短歌とのコラボレーションは興味深いが、読了後、どうにもすっきりしない曖昧さが残ります。あえて、このような書き方をしているのかと思いますが・・。私はあまり面白いとは思いませんでした。読者によって、好き嫌いが別れる作品かと思います。
本書は、『光の帝国』『夜のピクニック』など

多ジャンルに渡る作品を発表し続ける著者による

待望の短編集。


本書には、著者の小説7編が収録され、

各話の巻頭に仏文学者・杉本秀太郎さんの短歌と

町田久美さん、合田ノブヨさんらの絵が添えられます。


収録されているのは


風呂敷の模様から話が展開するエッセイ調の作品『唐草模様』


あるY字路でおきた不可思議な事件の顛末『Y字路の事件』


類まれなる才能と大いなる運命を背負った少女を描く『窯変・田久保順子』


―など、それぞれ小説のタイプは異なるものの

いずれも、今までの著者の作品と比べても

いっそう「あわい」雰囲気を持った作品ばかり。


個人的に印象深かったのは

川にグレメが上がる夜


それを見に行く少年たちを様子を描いた『夜を遡る』


小説そのものも大好きなのですが

添えられた樋口佳絵さんの作品や短歌も、

まるで本作のために書かれたようにピッタリで

いつまでも楽しんでいたくなりました。


個々の作品のインパクトは強くはないものの

小説、短歌、そして絵画を全体として味わうと

まるで、一陣の風が吹き抜けたような

心地よい余韻が残る本書。


著者の作品を読み続けている方はもちろん

短編小説が好きな方には強くおススメの著作です☆