情報
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時間は実在するか (講談社現代新書)
出版社 講談社 著者 入不二 基義 発売日 2002-12-16
この本に関する書評
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Amazonレビュー
日頃漠然と時間について考えていた自分にとって、時間について考えさせられると言う点では面白い本であると思う。
その点では一読に値する本であると思う。
本の構成は前半、マクタガートの時間の非実在性の証明 中盤、マクタガートの証明の反証 後半筆者の持論となっている。
前半はマクタガートの独創的な試みで十分楽しめるのだが中盤後半と雲行きが怪しくなってくる気がする。
概略:
マクタガートは時間について主観時間を重視する一元論者で、対立する客観時間を重視する二元論者にパラドックスを提示する。
そのパラドックスが解決できない矛盾であるから実在の証明ができない。よって時間は実在しないとつづく(具体的なものはネタバレになるので避けるが)
筆者は中盤後半でやや抽象的で具体性のない論理に陥ってるように感じる。例えばマクタガートは客観的時間を想定してないのに主観時間、客観時間を想定し間を縫うような論理をしてみたり、「とりあえず性」という曖昧な概念を使ってみたり、結局マクタガートの時間論をなんだか分からない時間論にしてしまってる感じは否めないとわたしは思う。
「時間はなんなのかという問いに作者は答えられてるか」をじっくり考えながら読まないとなんか「マジックを見てる感じ」と感じるかもしれない。
その点では一読に値する本であると思う。
本の構成は前半、マクタガートの時間の非実在性の証明 中盤、マクタガートの証明の反証 後半筆者の持論となっている。
前半はマクタガートの独創的な試みで十分楽しめるのだが中盤後半と雲行きが怪しくなってくる気がする。
概略:
マクタガートは時間について主観時間を重視する一元論者で、対立する客観時間を重視する二元論者にパラドックスを提示する。
そのパラドックスが解決できない矛盾であるから実在の証明ができない。よって時間は実在しないとつづく(具体的なものはネタバレになるので避けるが)
筆者は中盤後半でやや抽象的で具体性のない論理に陥ってるように感じる。例えばマクタガートは客観的時間を想定してないのに主観時間、客観時間を想定し間を縫うような論理をしてみたり、「とりあえず性」という曖昧な概念を使ってみたり、結局マクタガートの時間論をなんだか分からない時間論にしてしまってる感じは否めないとわたしは思う。
「時間はなんなのかという問いに作者は答えられてるか」をじっくり考えながら読まないとなんか「マジックを見てる感じ」と感じるかもしれない。
『相対主義の極北』でデビューした哲学者入不二基義氏が、その手法を時間論に取り入れて完成させた名著である。
体裁としてはマクタガートの「時間の非実在性」という有名な論文を下敷きにして、それを解説・反駁しつつ入不二自らの時間論を描き出すという構成になっている。第一章では準備作業としてマクタガート以前の時間論(ゼノン、アリストテレス、アウグスティヌス、ナーガールジュナ、山田孝雄)が紹介され、第二章と第三章でマクタガートの時間非実在論が解説される。第四章ではマクタガートの証明が失敗に終わっていることが論証され、第五章において入不二自身による形而上学的時間論が語られる。
図をふんだんに用いた入不二のマクタガート解説は丁寧で分かりやすく、これだけでも読む価値は充分にあるが、何と言っても本書の白眉は第五章の入不二時間論にある。過去と未来の区別がなくなってゆき、「時間は実在するか」という問いそのものが失効するスリリングな展開には思わず息を呑む。
詳細なマクタガート解説の後ろに隠れてしまっているが、本書は全く新しい時間論の書であり、ハードカバーで出さなかったことが惜しまれるくらい充実した内容である。中島時間論とも野矢時間論とも違う独創的な入不二時間論の、現時点での到達点といっていい一冊である。
体裁としてはマクタガートの「時間の非実在性」という有名な論文を下敷きにして、それを解説・反駁しつつ入不二自らの時間論を描き出すという構成になっている。第一章では準備作業としてマクタガート以前の時間論(ゼノン、アリストテレス、アウグスティヌス、ナーガールジュナ、山田孝雄)が紹介され、第二章と第三章でマクタガートの時間非実在論が解説される。第四章ではマクタガートの証明が失敗に終わっていることが論証され、第五章において入不二自身による形而上学的時間論が語られる。
図をふんだんに用いた入不二のマクタガート解説は丁寧で分かりやすく、これだけでも読む価値は充分にあるが、何と言っても本書の白眉は第五章の入不二時間論にある。過去と未来の区別がなくなってゆき、「時間は実在するか」という問いそのものが失効するスリリングな展開には思わず息を呑む。
詳細なマクタガート解説の後ろに隠れてしまっているが、本書は全く新しい時間論の書であり、ハードカバーで出さなかったことが惜しまれるくらい充実した内容である。中島時間論とも野矢時間論とも違う独創的な入不二時間論の、現時点での到達点といっていい一冊である。
驚くほどつまらない本。
作者の意図なのか、それとも書き方の癖かはっきりしないが、
文章の中に補注のための括弧が散見し見苦しい。
必要の無い括弧による意味補強も多々、
また、同じ語彙のしつこいくらいの反復によって、更に読むのが嫌になるという悪循環。
他の方のレビューと私の読後感が是ほど乖離していることも初めてだし、
読むのが苦痛だった本は久しいので驚いています。
作者の意図なのか、それとも書き方の癖かはっきりしないが、
文章の中に補注のための括弧が散見し見苦しい。
必要の無い括弧による意味補強も多々、
また、同じ語彙のしつこいくらいの反復によって、更に読むのが嫌になるという悪循環。
他の方のレビューと私の読後感が是ほど乖離していることも初めてだし、
読むのが苦痛だった本は久しいので驚いています。
「時間」には
我々が実経験する「時間」
物理学的な「時間」
形而上学的「時間」がある。
形而上学的な「時間」についての良書であると思う。
途中からの自論が展開されるからこそ、作者の迷宮での奮闘振りが伝わってくる。
実は「物理学的時間」も素粒子論のミクロ世界になるとC時間が現実になるのか・・・?
因果律と「時間」の矛盾とかいろいろと考えながら読んで楽しませてもらいました。
我々が実経験する「時間」
物理学的な「時間」
形而上学的「時間」がある。
形而上学的な「時間」についての良書であると思う。
途中からの自論が展開されるからこそ、作者の迷宮での奮闘振りが伝わってくる。
実は「物理学的時間」も素粒子論のミクロ世界になるとC時間が現実になるのか・・・?
因果律と「時間」の矛盾とかいろいろと考えながら読んで楽しませてもらいました。
筆者の説明は(おそらく大学の講義で、学生からの質問に答える中で形作られたものと思われる)痒いところに手が届くものであり、筆の運びも軽やかで大変読みやすい。
時間の哲学に関する本は数多く出ているが、そういったものを読む際の基礎的な考え方を身につけるための入門書として、本書は最適であると感じられる。
筆者の時間に関する視点も、大変スリリングで面白い。
時間の哲学に関する本は数多く出ているが、そういったものを読む際の基礎的な考え方を身につけるための入門書として、本書は最適であると感じられる。
筆者の時間に関する視点も、大変スリリングで面白い。