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サラリーマン・サバイバル

サラリーマン・サバイバル

出版社 小学館
著者 大前 研一
発売日 1998-12

この本に関する書評

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本書では世界で活躍した大前さんがこれからの時代生き残るために厳しく、愛情をもって(おそらく笑)
ビジネスマンへ助言してくれています。。

まず氏がこれから必須のスキルだと言っているのがまず
英語。これはあらゆるものがグローバル化されている現代では必須科目のようです。

次にIT。
情報化される社会でこれも必須のようです。

そしてファイナンス
これは日本人が非常に弱いもの。
大前さん曰く、本物のファイナンス力を身につけるには10年かかるらしいです。

また、例え平社員でも自分がトップだったらどういう事をするか
を絶えず考えろとも言っています。そうすることによって企画力に差が出る、と。

これからの時代、安い賃金で雇う事が出来る中国人、その他優秀なアジア人、東欧人と競争し生き残るには
とにかく自己投資を欠かすな、油断するな、という事のようです。

この本は良い意味での危機感を与えてくれると思います。
最初銀行に勤めていたので、おそらく普通の人より、10年早く、100年に1度の不況に直面していたのが1998年頃。銀行の支店で、いわゆる貸し渋りも取り纏め役を任命され、相当な違和感を抱えて仕事をしていた。自分が乗っているこの船は、一生乗り続ける船ではないのではないかと。

その中で、以下の、この本の中の大前氏の言葉は当時の自分の心を強く打ち、船を下りて、自分で自分の人生を自分の小船で泳いでいく決心を完全にさせた。10年たった今、10年掛けて準備してきたことが何一つ無駄にならずに今の自分に結びついている。10年たって、陳腐化しているものは一切なく、むしろ真実度は増すばかりである。

参考になった箇所は、以下の通り、
→自分に誠実でない妥協をして他人と見せかけ上だけでうまく付き合っていけることを自慢するような風潮が日本を衰退させている

→今の日本の企業社会は協調性や順応性を重んじてナアナアで受動的に生きている人が(特に中間管理職では)ほとんどだから、船から下りて自分で泳ぐことを目指して能動的な生き方をし始めると、おそらく周りから弾かれるようになる

→カラオケの18番、イエーイ
 いくら互いにヨイショをして人間関係を磨いても、発展的なものにはつながっていかない
 カラオケや酒で慰め合うのは、若い人にとっては時間の無駄である

→あなたが30〜35歳だとすると、船から下りて自力で泳いで向こう岸にたどり着くことを目指す能動的な生き方をするのか、ということは、今の時点で決断しなければ手遅れになる。

→なぜなら、最初の5年間は準備期間だからである。
 この海は結構冷たいし、波も荒い。そこへ飛び込む前に、まず基礎体力をつけなければならないのだ。泳ぐ訓練はそこから先でよいと思う。

→情報はできるだけ遮断して本当に必要なことだけを深く掘り下げて考える。受信型から発信型に変える

→今乗っている船を下りて荒海に泳ぎ出すということは、生きるか死ぬかの瀬戸際に立つということである。その時に上司の覚えをめでたくしたり、社内の人間関係を円滑にしたり、余計な人脈を作ってみたところで始まらない。

→向こう岸に泳ぎ着くことのできる体力をつけ、生死をともにできる仲間を見つけることだ。

→自分を変える作業は一人でやる寂しい作業だが、2年、3年と基礎体力をつける訓練を積んでいけば、訓練をしていない人とは違う視点で会社を見ることができるようになる。だんだん自分の求めているものが見えてきて価値観も変わってくる

→類は友を呼ぶで、不思議と価値観の一致する仲間に遭遇するチャンスが出てくる
全く使いものにならない人間は一人もいない。

100が仕事の全体だとして

部下が3しかやれなかったら、

残りの97は、上司である自分がやる。

とてもシンプルな考えです。

これを基本にして、どう育成していくかを

考える。

「あいつは使える」とか「使えない」と

言っているうちは、上司失格。
 この本は、バブル崩壊後の低迷期の最中の1999年に単行本で出版された世界的なコンサルタントである大前研一氏の自伝的メッセージの本である。

 知的に怠惰にはならず、例えば、一年にテーマをひとつ決めて勉強し、自分のキャリアをゼロリセットすることも厭わず、社内ではなく、世界レベルで通用する人材になることを勧めている。また、そのための方法論も提案している。
 大前氏の言葉を借りると、それは、知的ホワイトカラーになることである。工業化社会の横並び意識から脱却し、常にそれは本当か?それでどうするのか?を自分に問いかけ、付加価値の高いアウトプットを出す人材のことである。職業的なイメージで言うと、“士”ビジネス:会計士、司法書士、弁護士等の単なる専門家ではなく、新しい提案(付加価値)をできるコンサルタント的な仕事をすることである。

 大前氏の言っていることは、今の時代にもあてはまる、というより、大前氏の先見性を評価すべきであろう。今や、知的労働者の仕事も、判断や意思決定を行う部分以外は、外注できてしまう。いくら、CADによる設計製図が上手でも、計算機シミュレーションに長けていても、専門能力に優れていても、創造的な付加価値を生まない知的作業(知的ブルーカラー)は、アウトソーシングの対象である。

 本書を読んで、社内評論家にならず、人の噂話で憂さを払うような人間にならず、常に、向上心を持って、俯瞰的に問題を捉えて本質を見抜く目を身につけ常にそれを磨き、そして具体的な提案を行いかつ率先して実行する人間になろう、と、気持ちを新たにした。
個性的な生き方と広い視野を持つ、
稀代の異端児で、世界的なコンサルタントの大前氏。

彼の若き日のサラリーマン経歴から、彼の越し方行く末を通して、
サラリーマンから、プロフェッショナル論、憂国論まで、幅広く
個人のサバイバル、国家の行く末まで、存分に論じた
「大前氏のビジネスライフに関するアジェンダ」です。

組織で生きていくサラリーマンと、ボーダーレス社会での、
コンサルタントとしての仕事への姿勢に始まって、
知的ブルーカラー、知的ホワイトカラー、知的プロフェッショナルに
至るような、格差世界でのキャリア上でのサバイバル論を強烈に展開。

環境は変わる。時代は変わる。
昔がんばって手に入れた、エスタブリッシュメントは、5年も経過
すれば、陳腐化し、栄枯盛衰の波に飲み込まれる。

だから、時代の流れ、変遷、流行と本質(普遍なもの)を見極める
目ききを身に着けて、切磋琢磨しないと、すぐに競争社会から脱落し、
この世からいなくなってしまう。

そんな生き方、そんな無常観、世界観で生き馬の目を抜くビジネス
の最先端を生きてきた大前氏の人生訓がにじみ出ています。

スローライフとはまったくの対極にある氏の人生観は、
世界的な視点で、毎日、毎分、毎秒を無駄にせず、
常に自分を追い込み、時代のにおいを敏感に感じ取って、先端を
生き抜くという、大前氏の姿勢は、ビジネスの世界で生きている
人間にとっては、少なからず羅針盤になっていることは間違いない。