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朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言

朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言

出版社 新潮社
著者 鈴木 敏文
発売日 2008-01

この本に関する書評

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 常識のウソを見抜くことから新たな発想が始まる。
 
 消費は多様化しているというのは本当か。それなら多数の商品が満遍なく売れるはず。ヒット商品がいっせいに売れ、短期間で売れなくなる。これは消費の画一化以外のなにものでもない。

 アイスクリーム市場は縮小しているが、高級アイスは売上を伸ばしている。これを、消費は飽和状態だから仕方ない、高級品はまた別の市場だという常識を信じていては、ヒット商品は生み出せない。高い価値にはお金を払うのに気付けば、同じようなオリジナリティのないアイスをだしているメーカーに問題があると気付くことができる。

 「顧客のために」というのは、売り手側の発想にほかならない。「顧客の立場」で発想すれば何をすべきかが見えてくる。売り手が「顧客があきる(ほどおいしい)商品」を次から次へと供給し続けるという非合理なことを行なうことによって、初めて顧客から高いロイヤルティを得ることができる。

 自分たちが納得できないものが売れていることに危機感をもて。セブンイレブンはこの程度かと思われては売れればうれるほど、信用は失われていく。

 一言一言に重みを感じた。
コンビニ弁当の中ではあそこの弁当が一番旨いと常々思っていたが、この本でその理由が分かった。それは、妥協の無さだった。この本で教えられるのは、技術や経験についてではなく、仕事への姿勢、考え方の話なのだ。
若者に限ったことではない。管理職のレベルだって、「落としどころ」とか言ってあっちとこっちの顔を見ている小賢しさではもう、この時代は通用しない。
仕事は「考え方」だ。「○○仕事術」でも「スピード○○術」でもなく。この人と仕事がしたいか、この人が言うならやってみようと思えるか、その人が生き抜けるかどうか。それらは全て、その人の姿勢であり考え方だ。そしてそれが、仕事相手だけでなく、顧客にも伝わる。そう、教えられる本。
他にも、今はびこっている低価格戦略やコストについての考え方等、たくさんの鋭い考察がある。
本を閉じ、タイトルを目にするたびに、仕事のやり方を変えてみようかと思わせてくれる。
本気で仕事に挑戦し、経営の質を高めてきた著者の意識が整理された一冊である。

本に傍線を引くなら異なる意見や反対の考え方のところにすべきと言う。
「小型店が凋落しているのは本当に大型店の進出のせいなのか。」の主張に線を引かせていただいた。
確かにコンビニという小型店が繁栄していることは周知の通りである。
しかし、小型店を個人商店でイメージすると印象は変わる。
コンビニの品揃えや流通変革には、大資本とそれを築く中で培った信用が働いている。
お客様の立場に立って考え行動できる規模とスピードに差がつくことであろう。
主張を鵜呑みにせず、自分なりに考えさせてくれるのも著者のセンスの良さである。


 時代はすごい早さで変化しています。今朝話したことと、昼に話した事が変
わるのはある意味当たり前の事かもしれません。
 セブンイレブンを一万店舗まで増やし、コンビニエンスストアの一番の売り上
げを行っているだけの言葉の重みが伝わってきます。
 私たちは、目標を上げて実行して必ず数字で結果を出していく「実務家」を目
指して行かなければならないと伝えてくれています。
 徹底して自分の仕事を追求し続けると、世の中の真実に到達でき、何をな
すべきかが明確につかめるようになります。
 数字で、自分の仕事の達成を確認したい方に是非お勧めの一冊です。
著者は、セブン&アイ・ホールディングスのCEOの鈴木敏文氏。
この本を見る限り、様々なことを手がけてきたスーパーマンです。

全体として、巷で流行っているようなHow To本と似たことが書いてありますが、
著者の実体験が並行して書いてあるので説得力があります。
お弁当の開発やセブン銀行のことが良く出てくるので、
それらについて勉強したい人には丁度いいかもしれません。

マネージメントや商品開発の心意気がかいてあるので参考になりました。

ただ、鈴木氏の成功体験がつらつらと書かれている、と取ることも出来るかも知れません。
「失敗を恐れず挑戦を続けるべき」という、著者の考えもわかりますが、
失敗談がさほど無く、上手く進んだ例ばかりなので、
失敗したときの著者の考え、想いなどを組み込んでもらえれば、
より興味深い本になったのでは、と感じました。

本書をお奨めしたいのは、

A コンビニ業界(セブン以外の他社)関係者、及び興味がある人
B セブンイレブンと取引がある社会人(結構いると思います)

特にBの方は必読かと思います。
セブンイレブンの会長の基本的考えが著されているので、
何かと参考になると感じました。
2-3時間もあれば読める本なので、御一読しても損はないと思います。