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忍びの国

出版社 新潮社
著者 和田 竜
出版日 2008-05
書評
忍びの国
ハムりんの読書 おすすめの本 感想とあらすじ
和田竜 『忍びの国』
日記風雑読書きなぐり
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Amazonレビュー
台詞が…
『のぼうの城』に続く待望の作品。なるほど確かにストーリーや展開も評判通り面白い。ただ前作から何かが引っかかると思うのが、台詞だということが、この作品でやっと分かりました。かなり小中学校生が使うような、しかも都会っ子のような言葉使い。これは著者の意図とは思いますが…だからこそ新鮮といえば新鮮…。しかし長年、時代小説や大河小説に親しんでいる中年の私にはヤッパリ馴染めないな、と思います。台詞のたびに何か引っかかるってせっかくの熱いストーリー展開で水をかけられる気がします。伝統的な言い回しとまでは言いませんが余りにも現代的な言い回しで…。
この非情さ、現代のビジネスシーンに通じるところあり
 作者の時代小説はこれまでにない読みやすさで、普段時代小説を読まない読者
の支持を受けています。その要素は活き活きとした描写とエンターテイメント性に
あると思うのですが、それだけではないようです。

 それはストーリーだけでなく、キャラ立ちにあるように思われます。作中の誰かに
共感するようにキャラが配置されていますが、最も多くの読者の共感を得るのは
伊賀の国の手練れ忍者無門ではないでしょうか。無門は雇い主から気を使われる
ほどに能力があり、組織に依存せず、同僚から少なからず嫉妬受けながらも
自分の世界を持っています。家庭では決して幸福とは言えませんが、唯一人間性
を回復できる癒しの場としてることに本人も気がついていませんでした。
このキャ立ちだけから考えると、これって働くビジネスピーパーソンキャラでは
ありませんか!

 本書はエンターテイメント時代小説の態をとっていながら、非情の環境でサバイブ
する現代のビジネスパーソンの群像を描いています。その切り口で読むと巷に
溢れるなんちゃってビジネス書を見事に凌駕しているのではないでしょうか。
痛快!超人活劇
時代物というだけで敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、
優れたエンターテイメント小説を読みたければ、手に取るべきです。
忍者を扱ってはいますが、ディープな時代劇ではありませんので、軽く
サクサク読めてしまうお手軽さです。
とにかく主人公無門の超人っぷりが痛快で、想い人お国にめっぽう弱い
ところがとてもキュート。
金にならないという理由で敵前逃亡した後の意外な行動と、他を寄せ付け
ないヒーロー的な活躍がハイライトでしょうか。
ただひとつ、お国の気持ちがうまく読み取れなかったのが残念。
ヒロインとして感情移入できるだけの書き込みと描写力があれば、
文句なしでした。
のぼうの城より面白いかもしれません。次作にも大いに期待しています。
前作を凌ぎます!
のぼうの城でその語り口調に魅せられいっぺんにファンになってしまいました。
前作より後味があまりよくないにせよ、読み出したらとまらないジェットコースターノベルです。
私的に衝撃だったのは織田勢に再攻され滅んだかのように見えた伊賀忍者の冷徹極まりない血流を称して「いずれ天下を覆い尽くすだろう・・・」と日置大膳の台詞。
現代にも脈々と繰り返される残虐極まりない事件を暗示しているかのように思えゾッとしました。
いずれにしても私には読書の悦びにどっぷり浸れる秀逸作でした。
頼むべきは銭のみ。
 信長の伊賀攻めをテーマに、決まった主を持たず銭次第で主を変える
伊賀者たちを描く戦国大活劇。
 依頼に応え得る忍びの技術をみがくだけでなく、伊賀の指導者たちは
群雄割拠する戦国の世を巧みに乗りきる経営手腕を持っていた。
 織田信雄を伊賀攻めに誘導するなど、戦略的な側面を描いた面白さが
本書の見所の一つと言える。
 「のぼうの城」と同様、観点は面白いし、構想も良い。
 戦闘場面の描写も上手だ。
 しかし、受けを狙った(と思われる)設定や描写が私にはどうしても
気になる。
 くすぐりになっておらず、浮いて見えるのだが、それが”新しい時代小説”
と言われるところなのだろうか‥。
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