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スカイ・クロラ

スカイ・クロラ

出版社 中央公論新社
著者 森 博嗣
発売日 2001-06

この本に関する書評

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Amazonレビュー

すごいですね。
友人に勧められて購入しましたが、ハマりました。
情景が脳裏に浮かびます。リアルな表現が何とも奥深いというか、読まないとわからない“コク”のような味あります。
最後はショッキングですが、それもハッピーエンドに慣れている私には新鮮でした。
映画も見たいと思います。
まずは飛行機の模型でも買おうかな。。。笑
ストーリーは主人公のカンナミユーヒチの一人称僕で進められ、全てカンナミユーヒチの主観をもってして語られる。その面でかなり感情移入しやすく僕という存在に自分を近づけることができた。

全体としては極めて虚無的で淡白。そして時々洒落た表現が入る。食べ物で例えるなら白身魚のムニエルといった所だろうか。ただ、飛行機などの横文字の専門用語が解らない点が多々あり、本格的だなと意味も解らず納得した所もある。そこにはふせんを貼り後から調べた。そうすれば二作目からはもっと楽しめる気がした。

主人公を含め複数のキルドレの子供達が喫煙し、飲酒するシーンがあるが、かえってその行為が余計に子供である事を顕著にしているように思えた。実年齢精神共に大人なのだから問題は無いのですが、なんと言うかティーンエイジャー特有の煙草を吸いたい。お酒を飲みたいという。妙に大人に成りたがる姿が私には垣間見え、印象深かった。

世界観としては平和な世界を保つ為にショウとしての戦争を行うと言う発想にも感服したし、永遠に子供のままという発想は、誰しも子供の時に思った事があるのではないかとも思った。事実私もそうだった。大人になんか成りたくないずっと子供のままで、世界もこのままでと。この作品はそんな甘ったれた思考に対するアンチテーゼのようにも思える。是非アニメも見たいものだ。

この作品群は全六部作で完結している。これだけ良い作品群の第一作を読みえ、残りの五作品の事を思うと何だか躊躇してしまう。一気に読みほすか、それとも少しずつ消化するか。私はもったいないので後者を選択する。だが途中で先が早く知りたくて我慢できなくなるかもしれない程の作品群に思える。
僕(カンナミ)が感じているであろう感覚を文章を読みながら追体験できる。そんな本です。
映像が脳裏に広がり、浮遊感も降下するときの何ともいえない開放感もしっかり味わいました。
去年映画化されたときは前宣伝を見ただけで「興味なし」と思ったのですが、とんでもない。これは本を読むべきでした。こんな感覚で読める文章はなかなかありません。
好き嫌いでいったら絶対に好き。表紙も綺麗です。
今はナ・バ・テアを読んでいますが、一気に読むのはもったいなくて我慢しながらゆっくりと読んでいます。
映画化され、ヨーロッパの映画祭にも出品されたらしいが、悪評さくさくだったそうな。私もヨーロッパの人の考えを支持する。
こういった設定は、食傷気味であまり意味がないと思う。
飛んでいる時の描写が散文詩のようで、特に良い。
それで惹きつけられたら他の刊も買って、一気に、じっくりと、読むべきだ。

後世まで残る作品とまでは言わないけれど、今のあなたの感性に何か引っかかるものがあるなら、全ての刊を読んだ方が良い。

そしてそれは多分、読む為に費やした時間を決して無駄ではなかったと思わせてくれるはずである。