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この本に関する書評
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Amazonレビュー
……そうですか、これが2巻でしたか……最初に読んじゃったよ。
推理小説では迷走気味の森博嗣さんの他分野での作品で、以前から色々な人に薦められていたので読んでみました。
大正解でした。
戦闘機乗りの女性とその憧れ、目標になっている「ティーチャ」との話を軸にシンプルに、まるで読者が空を飛んでいるかのように浮遊感のある心地よい作品になっています。扱っているストーリーは生死を分けるものもあり決して軽いものではないのですが、なんとなく心地よく感じてしまいます。
新谷かおるさんの小説版を読んだような感じ……かな。
続けて読んでみようと思います。
推理小説では迷走気味の森博嗣さんの他分野での作品で、以前から色々な人に薦められていたので読んでみました。
大正解でした。
戦闘機乗りの女性とその憧れ、目標になっている「ティーチャ」との話を軸にシンプルに、まるで読者が空を飛んでいるかのように浮遊感のある心地よい作品になっています。扱っているストーリーは生死を分けるものもあり決して軽いものではないのですが、なんとなく心地よく感じてしまいます。
新谷かおるさんの小説版を読んだような感じ……かな。
続けて読んでみようと思います。
自分の輪郭を認識する必要はない。自分の意思と感覚だけあればいい。
愛とか家族とか優しさを載せた自分の体はとても重い。
生きていくことは荷物が増えていくことだと思っていた。
荷物を背負って生きていくのが人生だと思っていた。
何もかも振り捨てて、自由に孤独に軽やかにダンスを踊る。
そんなことができるのだろうか。
それを希むことは怖くて私にはできない。
でもクサナギが飛んでいるのはとても気持ちが良さそう。棺の中で空だけを見ている。
それだけがリアルだ。
理由も目的もないけれど飛ぶことが楽しい。
理由や目的はわからないけれど会えると嬉しい。
人を好きになったすぐの頃のような気持ちでずっといられたらいいのに。
クサナギは死ぬまでそうやっていられるのだろうか?
愛とか家族とか優しさを載せた自分の体はとても重い。
生きていくことは荷物が増えていくことだと思っていた。
荷物を背負って生きていくのが人生だと思っていた。
何もかも振り捨てて、自由に孤独に軽やかにダンスを踊る。
そんなことができるのだろうか。
それを希むことは怖くて私にはできない。
でもクサナギが飛んでいるのはとても気持ちが良さそう。棺の中で空だけを見ている。
それだけがリアルだ。
理由も目的もないけれど飛ぶことが楽しい。
理由や目的はわからないけれど会えると嬉しい。
人を好きになったすぐの頃のような気持ちでずっといられたらいいのに。
クサナギは死ぬまでそうやっていられるのだろうか?
21世紀に蘇った『かもめのジョナサン』とも云えるのではないか。
SF的なキャラクター設定を採りながらも、
本シリーズの中身は、実は純文学である。
他人を痛いまでに希求する寂しさを
大空の透明な孤高で昇華する主人公たちに
私たちが果たせない孤独の処理を託してしまう、そんな物語だ。
本書は第二巻ではあるが、
時間軸的には最初の巻にあたる。
シリーズを通した主人公、クサナギの
パイロット初期時代が描かれている。
行動でしか感情を示せないクサナギが、
クライマックスに我が身を賭け、採る行動が
今後の展開の鍵となるとともに
その行動源泉のヒリヒリとした切実さが
ピュアに沁みる巻である。
先に読んだ「スカイ・クロラ」シリーズ第2弾。前作に比べ、より深い世界観と新たな展開をみせるストーリー。不変と変化の混在する特徴的な著者の作風が印象的だった。
2004年6月25日リリース。『スカイ・クロラ』以前、草薙水素の謎の過去がストーリーの中心である。『スカイ・クロラ』に始まるシリーズは『ナ・バ・テア』、『ダウン・ツ・ヘブン』と続きWEB日記によれば後2冊続刊を出すようだ。まもなく登場するであろう新作短編集『レタス・フライ』もこの手のネーミングで成立していて、『Let Us Fly』を忠実に日本語表記していると言うつもりなのだろう。その辺が変に古式ゆかしく不可思議でもある。最後を伸ばさない英語表記も進んでいたが、今回はもっと原語に近づいているのだろう。
読了してまず思ったのは、『スカイ・クロラ』や『ナ・バ・テア』をもし戦中派(こういう言葉も死語になりつつあるな(●^o^●))の飛行機乗りたちが読んだらどう感じるだろう、ということだった。森博嗣の放つ文章は実に詩的で、実に立体的だ。激しく揺れるその展開の速さにまるで自分が草薙水素の隣にいるような気がしてくる。『死』と隣り合いながら生きた『遅れなかった青年たち』の見た風景とそれは似ているのだろうか。
森作品は、まずキャラクターありきだ。何体かの魅力的な要素を持ったキャラクターを適度に配置、そして当然予想される化学変化を映像化し、それを文章化するという感じがする。その辺がふつうの作家とだいぶ違う。言ってみればそれは、2次元で小説を書くのと3次元で小説を書くのとの違いだ。森博嗣のキャラクターは皆、立ち上がり動き回る。その中でも草薙水素は『純』に光っていてステキだ。(●^o^●)