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別れのための荷造りを終えて最後の夜を迎える一組の男女。
二人の関係を徹底的に変えた一人の男の死、知ることになるのか知らずに新しい生き方を見つけるのか、望んでいない心理戦を始める。
……舞台劇のような作品。一組の男女がマンションの一室で、自分たちに関係のある一人の男性の死について話し合う。場面転換もほとんどなく、男性と女性のそれぞれの心理描写とワンシーンワンシーンで浮かび上がってくる事実が、さっきまでの風景を一変させる。
どきっとする展開が続くので、二人劇でしっかりとした役者さんに演じてもらいたい感じがしました。小説としてはどうしてももう少しすきっとした「オチ」を求めてしまうのですが、この辺は好みの問題かもしれません。
二人の関係を徹底的に変えた一人の男の死、知ることになるのか知らずに新しい生き方を見つけるのか、望んでいない心理戦を始める。
……舞台劇のような作品。一組の男女がマンションの一室で、自分たちに関係のある一人の男性の死について話し合う。場面転換もほとんどなく、男性と女性のそれぞれの心理描写とワンシーンワンシーンで浮かび上がってくる事実が、さっきまでの風景を一変させる。
どきっとする展開が続くので、二人劇でしっかりとした役者さんに演じてもらいたい感じがしました。小説としてはどうしてももう少しすきっとした「オチ」を求めてしまうのですが、この辺は好みの問題かもしれません。
アパートの一室、2人の男女の探り合いと会話で成り立つ朗読劇のような小説。
猜疑心、お互いが「相手があの男を殺した」と切り札を持っち腹のさぐり合う。
緊張感のつづく会話。
半分血の繋がった近しいきょうだいは恩田作品のモチーフのひとつ。
誰か、いつ、どうやって、誰を殺したのか。
謎解きや真実を突き詰めていくうちにお互いの化けの皮がはがれていく様はさすが。
猜疑心、お互いが「相手があの男を殺した」と切り札を持っち腹のさぐり合う。
緊張感のつづく会話。
半分血の繋がった近しいきょうだいは恩田作品のモチーフのひとつ。
誰か、いつ、どうやって、誰を殺したのか。
謎解きや真実を突き詰めていくうちにお互いの化けの皮がはがれていく様はさすが。
昔は恩田陸さんのファンだったのですが、最近それも若気の至りとも思える気がしてきました。
パターンは「藪の中」。兄と一緒に腹違いの妹が暮らすという設定も、いくら小説だとしても
リアリティが無いし、第一父親だと思われる人物と山登り中に遭遇するというのも
ご都合主義だ。
主人公の二人ともがナルシシズム全開なんですよ。そこが恩田さんの特徴ともいえるのかな。
三人の農夫の引用もこれまた、さもありなん。
読書中の楽しみも、残るものもないです。
パターンは「藪の中」。兄と一緒に腹違いの妹が暮らすという設定も、いくら小説だとしても
リアリティが無いし、第一父親だと思われる人物と山登り中に遭遇するというのも
ご都合主義だ。
主人公の二人ともがナルシシズム全開なんですよ。そこが恩田さんの特徴ともいえるのかな。
三人の農夫の引用もこれまた、さもありなん。
読書中の楽しみも、残るものもないです。
明日からは別々の人生を歩きはじめる一組の男女が、
ともに過ごす最後の一夜。
たった一夜、2DKのささやかなアパート、登場人物は2人だけ・・・。
閉塞感すら感じさせそうな、こじんまりとした設定ながら
回想の中で場面はいろんなところへ飛び、奥行きのある作品でした。
読み応えたっぷりです。
隠されていた真実、考えられる憶測をつなぎあわせていくにつれ、
2人の関係も微妙に変化していく。
最後の2人の気持ちのおさまり方は女性作家ならでは!
これぞ恩田陸!
真実はわからないまま、謎は謎のまま残るのに、
ラストは晴れ渡る青空のように清々しい。
不思議な余韻が残ります。
ともに過ごす最後の一夜。
たった一夜、2DKのささやかなアパート、登場人物は2人だけ・・・。
閉塞感すら感じさせそうな、こじんまりとした設定ながら
回想の中で場面はいろんなところへ飛び、奥行きのある作品でした。
読み応えたっぷりです。
隠されていた真実、考えられる憶測をつなぎあわせていくにつれ、
2人の関係も微妙に変化していく。
最後の2人の気持ちのおさまり方は女性作家ならでは!
これぞ恩田陸!
真実はわからないまま、謎は謎のまま残るのに、
ラストは晴れ渡る青空のように清々しい。
不思議な余韻が残ります。
起承転結の順番が順当ではない作品。
別れる日の直前、一組の男女が、これまで暮らした部屋で、多くの事を回想します。
心理描写は繊細です。
著者の作品からは、著者が女性である事を感じさせる、独特の感性が伝わってきます。
内容は明るいものではありません。
何しろ、別れの物語なので、明るくないのは当然ですが、一人の人間の死も関係しています。
また、本当に兄妹なのか?恋人なのか?と悩む下りがありますが、この部分の描写は、ことさら重いです。
結局、本当の結論はどうなのか?
この作品は、あまり真実の追求にこだわるよりも、読む事自体が楽しい作品でもあります。
ただ、著者の他のいくつかの作品で感じられる様な多倖感は伴わず、むしろ、少し沈んだ気分にもなります。
作品を締めくくる余韻は見事です。
価値ある一冊です。
別れる日の直前、一組の男女が、これまで暮らした部屋で、多くの事を回想します。
心理描写は繊細です。
著者の作品からは、著者が女性である事を感じさせる、独特の感性が伝わってきます。
内容は明るいものではありません。
何しろ、別れの物語なので、明るくないのは当然ですが、一人の人間の死も関係しています。
また、本当に兄妹なのか?恋人なのか?と悩む下りがありますが、この部分の描写は、ことさら重いです。
結局、本当の結論はどうなのか?
この作品は、あまり真実の追求にこだわるよりも、読む事自体が楽しい作品でもあります。
ただ、著者の他のいくつかの作品で感じられる様な多倖感は伴わず、むしろ、少し沈んだ気分にもなります。
作品を締めくくる余韻は見事です。
価値ある一冊です。