書評リンク

書評を書籍ごとに紹介していきます。

天国の五人

出版社 NHK出版
著者 ミッチ・アルボム
出版日 2004-11-21
書評
書評リンクはまだありません。
この本について書かれているページがありましたら、ご自由に登録して下さい。
Amazonレビュー
無駄な人生なんてない
人生を生きていく上での教えを、死んだ主人公を通して私たちに教えてくれる本です。ただフィクションですので、モリー先生との火曜日のような大きな力は感じません。想像は事実を超えられないのでしょう。読み終わったあとの感動を期待していたのですが、感動はできませんでした。
ただ、「無駄な人生はない」「犠牲も人生の一部だ」「いなくていい人間なんていない」など人間が生きていく上での支えとなる言葉書かれており、今問題があって落ち込んでいる人にはいい支えになるかもしれません。
翻訳の問題では。。。
ここで、この本の評価が大きく分かれているので疑問に思いながら購入し読んでみました。
勿論、作品の中身で評価してる人も多いと思うんですが、私の個人的見解は…。
「翻訳が酷すぎる」です。技術関係の本の翻訳ならこれで良いのかも知れませんが、
きっと原作者のミッチ・アルボムがこの現実を知ったら、悲しむに違いない。
発行所を見てちょっと納得ですが…。
人間が気づかない本質まで見せてくれる作品
とにかく素晴らしい、と感じました。読んだ時期が随分前になるので、
詳しく思い出す事は出来ませんが…。
これほど感銘を受けた作品は中々ないです。
人と人の、深い所での繋がり、人生の意味を考えさせられる小説です。
アメリカで大ヒットした理由も分かる気がします。
感動を与えてくれて、ありがとう。作者にお礼をいいたいと思います。
無意味に自分の人生を貶めてはいけない
物語として面白いかどうかはさて置き、作中あちらこちらにちりばめられた言葉の数々が光る。「人生で唯一無駄なことがあるとしたら、それは自分は孤独だと思う瞬間だけ」
無駄な人生など1人として在り得ない。そこから始まる人生訓は、「自分の与えられた人生を幸せと思え」とか「人の役に立っているのなら、冴えない人生も充実していると感じろ」などと押し付けているのではない。世界中にある、一見何の関わりもない其々の人生が、実は全て一つの物語として連鎖し合っているのだと認識した時、自分は誰の世話にもなっていないとか、誰にも迷惑をかけていないと思うことは欺瞞であると気付くし、逆に誰からも気にかけてもらえないとか、独りぼっちだと感じるのは、無意味な自己憐憫だと諌められるのである。
同じ著者の作品『モリー先生との火曜日』の中で、最後は砕け散る自分の末路を怖れ悲しむ波に向かって、別の波が言う「何がそんなに悲しいんだ?お前は波なんかじゃない。海の一部分なんだよ」の台詞に全てが集約されているように思う。
人が生きる意味って
確かに主人公は子供たちの安全を守っていたし、その人生には意味があったと思います。でも、それって幸福なんでしょうか。
例えば「廃れた遊園地で遊具の整備をし続けるのがあなたの生きる意味だ」とか言われて、全ての人が納得できるんでしょうか?意味はあるのかもしれませんが、幸福な人生とは言い難いと思います。
この本で伝えたいのがあくまで「人生の意味」であって、「幸福な人生」は別というなら仕方ないですが、やっぱり納得できません。
「生きる意味がある」って、人から客観的に「ムダでない」と言われることではなくて、自分で自分の人生に納得できることじゃないでしょうか?主人公が自分の人生に納得した様子があまりなかったので、少し残念です。
自分の人生をつまらないと思っていた主人公が、天国での出来事を通して最終的に「ああ、俺の人生って充実していたんだな」って納得して初めて、「自分が生きる意味」が伝わると思います。
そうしてみると、この本は伝えたいことがいまいちわかりづらい・・・かも。
関連書籍