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黒衣の宰相 (文春文庫)
出版社 文藝春秋 著者 火坂 雅志 発売日 2004-08
この本に関する書評
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Amazonレビュー
崇伝は当時および歴史上でも権力と結託した悪僧という悪いイメージが先行していると思うが、他面から見れば本書にある通り「平和的法治国家」建設のために尽力した。それは世界史的にみても稀有な約300年間の平和国家であり、歴史および人物の評価は多面的でなければならないと考えさせられる一冊。それにしても恐るべきは崇伝をはじめ天海等々の数々の異能の人々をブレインとして使いこなした徳川家康である。
「ペンは剣よりも強し」という言葉があるが、戦国時代において「僧」という立場から新たな時代を切り開く異僧として崇伝の爆発的な魅力がこの本にある。
軍師でもなく参謀でもない。ましてや武将でもない。
あるのは「大名僧」というジャンルである。
刀を振り回し戦うのではなく、戦国時代という「変化」と戦う崇伝の生きざまが、強く激しく描かれている。そのため、戦国武将よりも深く広く時代を読む先見性があり、感情に流されない修羅の道がある。
戦国ファンには必見の本である。
軍師でもなく参謀でもない。ましてや武将でもない。
あるのは「大名僧」というジャンルである。
刀を振り回し戦うのではなく、戦国時代という「変化」と戦う崇伝の生きざまが、強く激しく描かれている。そのため、戦国武将よりも深く広く時代を読む先見性があり、感情に流されない修羅の道がある。
戦国ファンには必見の本である。
世に言う方広寺鐘銘事件に関する歴史小説にも名前が僅かしか登場しない金地院崇伝を、本書ではみごとに書き上げている。仏教禅僧としての人物評価はそれほどでは無いにしろ、小説としてはかなり面白い。崇伝の欲と苦悩が読み応えがある。歴史小説143作品目の感想。
ほんとにエアポケットのように読む本が無くなった時、ふと買ってしまいました。
金地院祟伝という人物に多少の興味があったからです。
ハッキリ言いまして、(とても宗教者とは思えない)現世権力の亡者の生臭坊主の
世渡り・出世自慢話物語風の小説です。歴史書としての学術的意味もないし、小説
としての深みもないし・・・。
単なる時間つぶしとしても失敗でした。甘く評価して星二つでしょう。
金地院祟伝という人物に多少の興味があったからです。
ハッキリ言いまして、(とても宗教者とは思えない)現世権力の亡者の生臭坊主の
世渡り・出世自慢話物語風の小説です。歴史書としての学術的意味もないし、小説
としての深みもないし・・・。
単なる時間つぶしとしても失敗でした。甘く評価して星二つでしょう。
金地院崇伝という人物を、バイタリティあふれる僧として、魅力的に描いています。より大きな権力を求め、手段を選ばず行動する彼を、同時代の清貧の僧沢庵と絡め、対比的に書いているところも心にくい構成です。
権力をにぎり、政治を動かすのも、この世に平和をもたらすためだとすれば、彼の生き方もまた仏教者といえるのかもしれない、という気持ちにすらなります。そんな哲学的な話のほかに、紀香という女性をめぐる葛藤など、読み応え十分な時代小説です。
権力をにぎり、政治を動かすのも、この世に平和をもたらすためだとすれば、彼の生き方もまた仏教者といえるのかもしれない、という気持ちにすらなります。そんな哲学的な話のほかに、紀香という女性をめぐる葛藤など、読み応え十分な時代小説です。