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東京ファイティングキッズ・リターン―悪い兄たちが帰ってきた (文春文庫)

東京ファイティングキッズ・リターン―悪い兄たちが帰ってきた (文春文庫)

出版社 文藝春秋
著者 内田 樹 平川 克美
発売日 2010-01-08

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Amazonレビュー

 今年還暦を迎えるお二人の長文のメール交換、および対談からなる1冊。時間論、資本主義論、キャリア論、贈与経済論、アメリカ論、世代論、粋と野暮論など、話題は自然なトーンをまといつつ、時に平明、時に難解に、展開また展開と転がっていく。小学校時代からの友人という間柄で、長年の友人だからこそ相手の話法、論理展開と趣味嗜好のくせ、言葉以外の部分での暗黙の「合意事項」など、余人には見通しにくい情理両面での何がしかの土俵の「共有」がうかがわれ、しかもそれが文面に出ないようにまとめている、といった印象。つまり、全くの赤の他人にも割と面白く読めたという次第。そして両氏とも、それまで単独で発言してきたことどもを相手に示し、受けた一方が発言の内実をさらに深めようとしているのが、心地よく映る。ただし、この書名はいかがか。共著の2冊目であっても、このタイトルは副題に抑えるなりして、もっとセールスに効くのを考えて欲しかった。全然「悪い兄たちが帰ってきた」になっていないから。