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組織を変える「仕掛け」 (光文社新書)

組織を変える「仕掛け」 (光文社新書)

出版社 光文社
著者 高間邦男
発売日 2008-09-17

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Amazonレビュー

組織人事コンサルタントという呼称はありますが、大半が賃金コンサルタント、人事コンサルタントです。
1つには労働法に詳しいコンサルティングはニーズがあります。
一方で、組織に軸足を置く組織人事系コンサルティングも必要です。
著者の高間氏は、こうした組織人事系、いわゆる、アフター・マッキンゼーの部分をやってきた方で、翻訳も研究会開催も熱心にされています。
著者は、米国の人材開発事情に詳しいことで有名です。したがって、著書は入手して一読する価値があります。
ただ、著者がクライアントにしているのは超大手が多く、コンサルティング・フィーも高いです。
現場重視で、時には徹夜で作業をして、出版事業も推進しているようです。
過労死を次々生み出す大企業ですが、そうした企業の組織変革はどうしたらよいのか、少し気になります。
 前作「学習する組織 変化のタネをまく」が良かったので、本書を購入しました。前作と同様、たくさんのことを詰め込んでいるきらいはありますが、示唆に富む内容でした。
 特にここ10年、いや20年ほど企業を席捲していた「ゼネラリストからスペシャリストへ」「年功主義から成果主義へ」という流れがことごとく限界を露呈していますが、これに対する処方箋として、著者の提唱するハートウォーミングな組織改革「ポジティブアプローチ」は非常に魅力的なものに映ります。マニュアル的なものではないので、実行するのが非常に難しいですが。

 今日のように変化のスピードが加速して、複雑性が増大した環境下で、従来の
リーダーシップのあり方が現状に対応仕切れなくなっているのではと、感じてい
る方は結構多いのではないでしょうか。本書はその中で新しいリーダーシップの
方向性のひとつを提示していると思います。リーダーシップ論に関しては新しい
枠組みを受け入れざるを得ない状況にあり、多くの考え方が提示されてやや混沌
としている感があります。その中で著者が提唱している方向性はその中でも同意
できる部分がたくさんありました。

 本書のキーワードは今迄のギャップ・アプローチに対するポジティブ・アプ
ローチです。その内容は本書に譲るとしまして、本書はポジティブ・アプローチ
の多くの事例や手法を紹介しています。それぞれを見るとなかなか自前で実施す
ることは難しいと思うプログラムもあるのですが、まずは自分の影響の及ぼせる
範囲で試験的に試してみるのが現実的かなと感じました。

 私は2008年のテーマのひとつとして、効果的なリーダーシップとは何かを考え、
何冊かの書籍を読んできました。本書は今迄に読んできた書籍の多くが参考文献
としてリファレンスされており、それらの総まとめとして分かりやすくまとめて
ありますので頷く部分が多く、これまでの振り返りとして大変役に立ちました。
巻末の文献一覧を見ると読もうと思っていたものや、内容の中で新たに読んでみ
たいものが見つかり、今後の参考にもなりました。逆に言えば参考文献のエッセ
ンスが凝縮されているので、本書を読めば効率的にリーダーシップの新しい潮流
に触れる事ができるのではないでしょうか。
本気で、組織を変えたいと思っている方は少なくないと思います。
本書は、自分の会社に満足できない、組織を本気で変えたい、と
思っている方には最適な内容になります。

理想論だけで終わるだけでなく、現実的なアプローチの仕方や、
少しずつでも実践できる方法など、さまざまなアプローチが紹介
されています。

専門用語も多数登場しますが、すぐに慣れると思います。

また、かなり論理的思考の高い著者だと感じます。そのため、
一つひとつを納得しながら、読み進めていくことをおすすめします。

従来の組織マネジメントのアプローチとはまったく違う「ホールシステム・アプローチ」や「ポジティブアプローチ」を読みながら、G・ハメルが「経営の未来」で紹介していたグーグルなどの会社の経営原理を思い出した。

ひょっとすると、このようなアプローチは21世紀の組織マネジメントの方向性を暗示しているのかもしれない。
「ポジティブアプローチ」は言葉から連想するよりも奥が深そうだ。提唱されてきた背景と実践例が様々なエピソードを交えて、わかりやすく解説されていると思う。