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時代劇映画でも見ているようなハラハラ・ドキドキする展開に、どんどん引き込まれていく。
文政8年(1825年)というから、江戸時代末期の出来事である。
「塩の値段をつりあげて商人をぼろ儲けさせ、そこからカネを吸い取る役人の悪を
あばこうとしたのだわ。正義のために・・・な、正義のために、殺られたんじゃ。」
タイトルの「荷抜け」とは、荷主に頼まれた送り荷を横領すること。
もちろん、当時発覚したら厳罰に処せられる犯罪である。
テレビ風にいうなら、シリ−ズ「必殺仕事人」に出てきそうな社会状況である。
方言が効果的に使われていて、地域性とともに、
貧困に窮する農民の心情がリアルに伝わってくる。
「雪道を赤くそめて赤蓑集団は進んだ。世の中が移り変わる、歴史が動いてゆく。
冴えわたった月が、白銀の山を照らしていた山里の、歴史的な一夜であった。
小谷の衆もゆく。雪が赤く燃えとる。お百姓さまの胸晴れるときがくるだい。」
物語はこんなシ−ンで結ばれている。まさしく心躍る感動のフィナ−レである。
昨年2008年度の青少年読書感想文コンク−ル(高校の部)の課題図書の一つに指定されているとのこと。
世界的不況に見舞われている今日的状況に引き寄せて読むと、その面白さが増す一冊である。
文政8年(1825年)というから、江戸時代末期の出来事である。
「塩の値段をつりあげて商人をぼろ儲けさせ、そこからカネを吸い取る役人の悪を
あばこうとしたのだわ。正義のために・・・な、正義のために、殺られたんじゃ。」
タイトルの「荷抜け」とは、荷主に頼まれた送り荷を横領すること。
もちろん、当時発覚したら厳罰に処せられる犯罪である。
テレビ風にいうなら、シリ−ズ「必殺仕事人」に出てきそうな社会状況である。
方言が効果的に使われていて、地域性とともに、
貧困に窮する農民の心情がリアルに伝わってくる。
「雪道を赤くそめて赤蓑集団は進んだ。世の中が移り変わる、歴史が動いてゆく。
冴えわたった月が、白銀の山を照らしていた山里の、歴史的な一夜であった。
小谷の衆もゆく。雪が赤く燃えとる。お百姓さまの胸晴れるときがくるだい。」
物語はこんなシ−ンで結ばれている。まさしく心躍る感動のフィナ−レである。
昨年2008年度の青少年読書感想文コンク−ル(高校の部)の課題図書の一つに指定されているとのこと。
世界的不況に見舞われている今日的状況に引き寄せて読むと、その面白さが増す一冊である。
中高生向けに書かれたせいか妙にファンタジーっぽいと言うか、油が抜けたような風味の時代小説。とは言え、丁寧な描写が光る。そもそも一揆がテーマなので、北国信州の農民たちの苦しい生活を、中高生にも分かるような言葉で克明に描写している。教科書では江戸時代の農民というのは農業だけやってるような感じで習ってしまうが、実際には牛方になったりいろいろやっているわけで、しかもそのすべてが苛酷なのである。このあたり、今どきのワーキングプアなんか甘いよ、と作者は言いたいのかもしれない。今年の読書感想文の課題図書になっているが、今どきの子供たちはこの作品から何を読み取るのだろうか。
それにしても上杉謙信の「敵に塩を送る」美談が、塩の専売に絡んで創作された話だとは驚き。
それにしても上杉謙信の「敵に塩を送る」美談が、塩の専売に絡んで創作された話だとは驚き。