情報
-
-
変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか
出版社 ダイヤモンド社 著者 中島 克也 発売日 2008-10-18
この本に関する書評
この本について書かれているページがありましたら、ご自由に登録して下さい。
Amazonレビュー
筆者のコンサルタントやコーチングのキャリアを生かして、実例分析を取り入れた行動原理の解釈と実務への適用を説いている。何をもって成果とするのか、必用な行動とはどのようなものなのか、どのようなタイミングが必用なのか、そしてそれらは測定可能なのかと言った問いかけが印象的である。個々のシーンを示して、モチベーションの望ましい姿を整理しその継続のための方法を5つのステップとして提言している。
行動の原理である「ABCモデル」が、この理論の根幹としてある。ABCといっても、日本語で言う「イロハ」ではない。誘発要因(Antecedents)、行動(Behavior)、行動結果(Consequences)の略である。このうちの「行動結果」が将来の行動を決定づける最大の要因だ、とする。すなわち、次回の誘発要因にリンクするかを決める。経験を元に今後を腹に思うことはよくあることだ。私達は、飲食店や衣料品店で行列のできる店に足を運んだ結果、また来たいと思うかと自問をしているものだ。このAとCは、論理学ではそれぞれ「前件」、「後件」を指す。条件と帰結を意味する用語を用いたのは、このような含意もあるのだろう。
「一度身につけた思想・価値観・行動様式」(p.200)という慣性と変革に隔たりがあるからこそ、あれこれ考える元となる。私達は、制約された認知機能を有効に活用する知恵として、ヒューリスティックスによって解いていると考えられている。このプロセスを変えないことには、変革と言っても厳しい。本書では、自己への問いであるセルフクエスチョンと、組織成員共有の問いであるコモンクエスチョンを扱っている。「問い」が行動を慣性への刺激と成長を促すとすれば、良質の問いについてまず、自己への問いへの問いかけから実践してみないといけない。
目次、章節項。索引、なし。参考文献、巻末にあり。ひも、なし。行間が読める。
行動の原理である「ABCモデル」が、この理論の根幹としてある。ABCといっても、日本語で言う「イロハ」ではない。誘発要因(Antecedents)、行動(Behavior)、行動結果(Consequences)の略である。このうちの「行動結果」が将来の行動を決定づける最大の要因だ、とする。すなわち、次回の誘発要因にリンクするかを決める。経験を元に今後を腹に思うことはよくあることだ。私達は、飲食店や衣料品店で行列のできる店に足を運んだ結果、また来たいと思うかと自問をしているものだ。このAとCは、論理学ではそれぞれ「前件」、「後件」を指す。条件と帰結を意味する用語を用いたのは、このような含意もあるのだろう。
「一度身につけた思想・価値観・行動様式」(p.200)という慣性と変革に隔たりがあるからこそ、あれこれ考える元となる。私達は、制約された認知機能を有効に活用する知恵として、ヒューリスティックスによって解いていると考えられている。このプロセスを変えないことには、変革と言っても厳しい。本書では、自己への問いであるセルフクエスチョンと、組織成員共有の問いであるコモンクエスチョンを扱っている。「問い」が行動を慣性への刺激と成長を促すとすれば、良質の問いについてまず、自己への問いへの問いかけから実践してみないといけない。
目次、章節項。索引、なし。参考文献、巻末にあり。ひも、なし。行間が読める。
本書で取り上げられているのは,あくまでもビジネスシーンで人を動かすマネジメントについてですが,
例えば,教育の場面で子供たちの学習を支援する手法にも応用することができるし,
病院などで,沈みがちな患者さんの意識を明るいものに変えていくといったことにも応用できる手法だと感じました.
つまり,きちんとコーチング(人間の行動原理のマネジメント手法)を勉強した人間(上司,教員,医者など)
の綿密な計画による支援によって人間の行動はより良きものに変革していくのだということがよくわかりました.
蛇足ですが,コーチング手法を活用して配偶者をコントロールすることも可能なのかもしれませんね.
そんなことを考えてしまいました(笑.
例えば,教育の場面で子供たちの学習を支援する手法にも応用することができるし,
病院などで,沈みがちな患者さんの意識を明るいものに変えていくといったことにも応用できる手法だと感じました.
つまり,きちんとコーチング(人間の行動原理のマネジメント手法)を勉強した人間(上司,教員,医者など)
の綿密な計画による支援によって人間の行動はより良きものに変革していくのだということがよくわかりました.
蛇足ですが,コーチング手法を活用して配偶者をコントロールすることも可能なのかもしれませんね.
そんなことを考えてしまいました(笑.
コーチングを用いる企業コンサルタントが書いた本なので、組織改革を根付かせるための法則や手法が細かに記されています。また、実際にコンサルティングをしている過程で見た実例や、聞かれた質問があり、これが良くありがちな内容なので、非常に問題が身近に感じられます。
社長や事業部長は毎年・毎期ごとに改革を訴え、仕組みや組織を変更します。しかし、その思いは全く社員に浸透せず、最終的に結果が出ないことを経験していませんか。それは、人と組織にはこびり付いた風土があるからです。著者はこれを物理学の慣性に例えています。一定の動きを持った物体はその動きを続けようとするのです。
では、人と組織の風土・慣性を変えて定着させるにはどうしたら効果的なのでしょう。表紙が物語っています。きっかけがあり、行動があり、結果があり、その結果は次のきっかけにフィードバックされるのです。ミクロ的には脳内ニューロン、マクロ的には人やチーム、部や支社でしょうか。これらも良い結果に対して正のフィードバックをかければ、より良い行動が生まれるきっかけが強化されていくのです。
この本は、この原理と正と負フィードバックのかけ方を的確に学ぶ良い教科書と言えるでしょう。ちなみに、正のフィードバックの重要なポイントには存在承認・行動承認・結果承認があります。詳細は是非本書をお読みください。
社長や事業部長は毎年・毎期ごとに改革を訴え、仕組みや組織を変更します。しかし、その思いは全く社員に浸透せず、最終的に結果が出ないことを経験していませんか。それは、人と組織にはこびり付いた風土があるからです。著者はこれを物理学の慣性に例えています。一定の動きを持った物体はその動きを続けようとするのです。
では、人と組織の風土・慣性を変えて定着させるにはどうしたら効果的なのでしょう。表紙が物語っています。きっかけがあり、行動があり、結果があり、その結果は次のきっかけにフィードバックされるのです。ミクロ的には脳内ニューロン、マクロ的には人やチーム、部や支社でしょうか。これらも良い結果に対して正のフィードバックをかければ、より良い行動が生まれるきっかけが強化されていくのです。
この本は、この原理と正と負フィードバックのかけ方を的確に学ぶ良い教科書と言えるでしょう。ちなみに、正のフィードバックの重要なポイントには存在承認・行動承認・結果承認があります。詳細は是非本書をお読みください。
行動科学を会社組織に活用している、行動科学のマネジメント系の本は数えるほどしかない。
そのなかでも、実践的な内容となっている
著者のピクニック分析の展開は、行動科学の難しい言い方(日本語的に)を気にせず、スッと頭に入り、即実践出来た
文書のリズムもあるのだろうが、数時間で読了が可能な割には中身が濃かった
行動科学を会社へ導入を検討されている方には最適な一冊になると思う。
そのなかでも、実践的な内容となっている
著者のピクニック分析の展開は、行動科学の難しい言い方(日本語的に)を気にせず、スッと頭に入り、即実践出来た
文書のリズムもあるのだろうが、数時間で読了が可能な割には中身が濃かった
行動科学を会社へ導入を検討されている方には最適な一冊になると思う。
一見、小難しそうに見えますが、行動科学の本は多数あれど、コーチングを長年専門としてやってきた著者だからこそ書ける事例が多数あり、非常に分かりやすいです。
組織の変革を行うマネジメント層のみならず、若手も高い意識で本書を読むことで上下の意識のギャップがなくなるのでは、そう思いました。
組織の変革を行うマネジメント層のみならず、若手も高い意識で本書を読むことで上下の意識のギャップがなくなるのでは、そう思いました。