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パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)

パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)

出版社 筑摩書房
著者 山田 昌弘
発売日 1999-10

この本に関する書評

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Amazonレビュー

ほらほら若い人って寄生してばかりでしょって指摘して面白いのかねえ。それにネーミングつけて評判になったからと、マスコミに出て喜んでいるこの人の脳の中を一度見てみたい。
結局それかよ!

買ったのは3、4年前ですが、さっき読んで正直ガッカリしました

しつこく統計を出してるわりに、筆が乗ってくると「〜なのではないか」という当て推量の連発…

アンタだけです。

最後の自立支援の下りで、給付金という言葉を見つけて噴飯した

先見の明(笑)ですね!

雇用問題について真面目に取り上げることもなく、

世間知らずの坊っちゃんが書いたのかと邪推しました
不況も少年犯罪の増加も、晩婚化・少子化もなんでもかんでも
パラサイト・シングルのせいにして、とにかく若者を批判しています。

「一人暮らし=自立」だとして、家を出ることばかりを主張しますが、
それで諸問題が解決すると本気で思っているのでしょうか?
仮に全ての未婚者が一人暮らしをしたとすると、
それこそワーキング・プアだらけになって
さらに不況・晩婚化・少子化が進むことになるのは明らかです。
そもそも「一人暮らし=自立」という公式が成り立つかどうかも疑問ですが。

1000万人の若者が「甘え」で親と同居しているはずがない。
お金さえあれば、一人暮らしして自由気ままに過ごし、
恋人と半同棲的な生活を送りたいに決まっているじゃないですか。

著者には、一人暮らしではとてもやっていけない低収入の人がいる、
という発想がないのかもしれません。
経済・社会問題は、まず経済・社会構造にその原因を探してください。
もはや古典ともいえる本を買って読む。
パラサイトシングルが増えた理由は至極明快。なぜならそれがきわめて合理的で理性的な彼ら自身による選択だからだ。
要は「親元にいる方がリッチな生活ができる」のだ。

本書では、青年期と区別し彼ら世代とポスト青年期としているがその断絶は、近代とポストモダンの断絶でもある。
近代的な社会では夫は仕事に励み妻は夫を支える。この裏にあるのは発展の物語である。頑張れば裕福になれるという
希望があるからこそ彼らは親から自立し、就職し、結婚し、家族を形成した。しかし、彼らの子供つまり、パラサイト
世代はその親たちが勝ち取った裕福な生活が生まれたときから目の前にあるのだ。しかも親たちは「子供のためならな
んでもする」意識のもと彼らを育てる。彼らにとっては、平成不況や就職難の向こう岸に見える「自立」や一人暮らし
に魅力を感じるのは難しい。
おもしろいのは「子供のためになんでもする」意識で子育てに努力を注いだ両親の元ですくすく育ったパラサイト世代は、
両親からたくさんのことを学んだが「子供のためならなんでもする」意識自体は受け継がなかったということだ。今より
生活が苦しくなるのならば親元でいい!というのは分からんでもないし、好きでこうなったんじゃないという意見もある
だろう。しかし、彼らにとって未曾有の体験を快か不快の判断で退けるその考え方は未来志向ではとりあえずない。
このようなことを言い過ぎると酒井順子の言う「子育て教」の信者だと思われてしまうが、愛情を込めて育てた子供が
「子供を作らない」「親にはならない」という選択をするのをみて両親たちはどのような感想を持つのだろうか。
パラサイトシングルの存在は、自らが育った近代的な核家族モデルとそこに行き着くまでの立身出世型ライフスタイルが、
国家および財界によって用意された幻想であったということを暴いてしまったのである。なんとも皮肉な話ではあるが。
パラサイトシングルの言葉は知ってたが、どんな内容なのかは詳しくは知らなかった。本書を読んで山田先生が言うことが少しは理解できたように思う。パラサイトシングルが基本的生活費の消費をしないことが経済の悪循環を作っていること、ブランド消費の主役、家族への依存主義などなど。社会の循環を考えた上では、「なるほど!」ということが多かったが、パラサイト批判が強すぎる印象を強く抱いてしまう点では正直もったいないと思う。
山田先生自身西欧的な価値観をある程度目標としているのだろうが、パラサイトシングルを批判する言い分は、科学的なロジックがあるとはいえ、パラサイト本人には親父のただのお説教にしか思われないのではないか?なぜなら、高度経済成長の時代の自立が多くの人にとってプラスのインセンティブで行われていたものが、山田先生の解決策では現在の自立の脱パラサイトシングルはマイナスのインセンティブしか感じられないからだ!!!同居税の提案など極みだろう。もちろん、自立支援の保障などの提案はプラスのインセンティブとみるが、今までの論調で言って最後に少しだけプラスのインセンティブをを書くと本書のバランスからいって共感得にくいのではないか。
僕は人を動かそうと思うのであればプラスのインセンティブにしないと無理だと思う。だから、もっとそこを論じてほしかった。
それと、非行や・犯罪の論調は言わないほうが良かった。パラサイトシングルが影響を与えてるのは、犯罪率の低下であり、猟奇的な犯罪ではないと思う。検証できないものを安易にいうのは誤解を生むと思う。