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パラサイト社会のゆくえ (ちくま新書)
出版社 筑摩書房 著者 山田 昌弘 発売日 2004-10-06
この本に関する書評
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Amazonレビュー
パラサイトについてだけ語っている本ではない。
というか、パラサイトに関する記述はあまりないので、そこに興味がある人はちょっと肩透かしかもしれない。
はじめにで筆者が述べているように、社会学的に現代の家族におこっていることを見て、考えて、書いた本だった。
様々な事象がとりあげられて、どれもそれなりにおもしろかった。
この手の本は確かに旬がある。読むなら早めに。さらっと読めるし、気づきもあるだろうし、社会学って面白いものだなとも感じると思う。
というか、パラサイトに関する記述はあまりないので、そこに興味がある人はちょっと肩透かしかもしれない。
はじめにで筆者が述べているように、社会学的に現代の家族におこっていることを見て、考えて、書いた本だった。
様々な事象がとりあげられて、どれもそれなりにおもしろかった。
この手の本は確かに旬がある。読むなら早めに。さらっと読めるし、気づきもあるだろうし、社会学って面白いものだなとも感じると思う。
序章は「パラサイト・シングルの変質」として、著者が別書で主張する「1998年問題」(経済状況の不安定化による社会への絶望と、ネットや携帯など社会的インフラの変化が相まって、97、8年を境に様々な犯罪や問題行動が頻発)を簡潔に取り扱う。残りを大別すれば、(1)平成結婚事情(結婚・離婚・出産etc)、(2)子ども社会の変容(学力低下・不安・不登校・共学論議etc)、(3)その他(フリーター増・自殺増・年金制度etc)の三部構成。雑誌連載初出のため各章は短く、話もエッセー風に完結しておりすこぶる読みやすい。特別な予備知識も不要。
タイトルに「データで読み解く」とあるものの、データ分析の細かい議論をカットして考察へと導いてくれるので、『格差社会』で議論の筋を追うのが億劫だった人も大丈夫。もちろんそれは反面この本の欠点でもあるのだが、こういう本には正確な情報や厳密な議論を求めるよりも、こういう本が書かれるその世相に思いを致すべきだろう。東京―大阪間新幹線出張の帰り道や独りの晩酌時など、ビール片手に読み切るにはちょうど手頃。
ただ、著者自身述べているように、現代社会の世相を後追いで分析する社会学ネタは、どうしても鮮度にズレと急速な衰えが生じてしまう。消費期限は長くとも賞味期限は短い。お早めのご賞味を。
タイトルに「データで読み解く」とあるものの、データ分析の細かい議論をカットして考察へと導いてくれるので、『格差社会』で議論の筋を追うのが億劫だった人も大丈夫。もちろんそれは反面この本の欠点でもあるのだが、こういう本には正確な情報や厳密な議論を求めるよりも、こういう本が書かれるその世相に思いを致すべきだろう。東京―大阪間新幹線出張の帰り道や独りの晩酌時など、ビール片手に読み切るにはちょうど手頃。
ただ、著者自身述べているように、現代社会の世相を後追いで分析する社会学ネタは、どうしても鮮度にズレと急速な衰えが生じてしまう。消費期限は長くとも賞味期限は短い。お早めのご賞味を。
データで読み解くとあるが、データを『自分の感覚』で
解釈している主観が強い論。
パラサイト・シングルで見せた切れ味のよさが感じられない自分の思いを
書いているだけの感が拭えない
解釈している主観が強い論。
パラサイト・シングルで見せた切れ味のよさが感じられない自分の思いを
書いているだけの感が拭えない
本書の面白さはやはり、多くの「一般常識」がすでに先入観でしかないことを看破している点だ。
それは、これまでこうだったからこうに違いない、自分が子供の頃はこうだったから、今の子供もこう考えているに違いない、といった思い込みや先入観を「現実に即していないだけでなく状況を悪化させている要因」と警鐘を鳴らす。
本書では特に現代の家族・家庭の状況分析が多いので、そちらに関心がある方は、何らかしらの視点が得られるのではないか。
それは、これまでこうだったからこうに違いない、自分が子供の頃はこうだったから、今の子供もこう考えているに違いない、といった思い込みや先入観を「現実に即していないだけでなく状況を悪化させている要因」と警鐘を鳴らす。
本書では特に現代の家族・家庭の状況分析が多いので、そちらに関心がある方は、何らかしらの視点が得られるのではないか。
著者は未曾有の不況の最終局面が始まった1998年を節目に労働のあり方が決定的に変化したと捉える。自殺者の増加、青少年の凶悪犯罪の多発は将来に夢を見られなくなった社会から撤退する人々の姿なのだ。バブル期までは、就職すれば正社員になれたし、将来的な給与アップも想定できた。女性にとっては正社員と結婚し専業主婦になるということも自分の将来像として描く事ができた。
現状はどうだろうか。企業は幹部社員候補を徹底的に絞込み、パートを大量に投入している。その結果、大学卒の1/3しか正社員になれない。昨今の女子短大の崩壊は専業主婦を養える若手正社員の激減に端を発しているのだ。
著者は親に寄生し自立しない若者を指す「パラサイトシングル」なる言葉の生みの親である。パラサイト達は、いつかは自分に合った仕事が見つかり、自分に合った結婚相手が現れると夢見ながら生きてきた。ポストバブルという歴史的な社会の変極点に巡り会い、人生の決断に逡巡してきた若者達がそこに居る。それは取りも直さず、歴史的な変化に対し決断を先送りし不良債権の山を築き、会社に正社員としてパラサイトすることで若者の就職機会を奪ってきた大人達の姿を映す鏡だ。パラサイトは本人のやる気の問題等と言っていられなくなる一冊。
現状はどうだろうか。企業は幹部社員候補を徹底的に絞込み、パートを大量に投入している。その結果、大学卒の1/3しか正社員になれない。昨今の女子短大の崩壊は専業主婦を養える若手正社員の激減に端を発しているのだ。
著者は親に寄生し自立しない若者を指す「パラサイトシングル」なる言葉の生みの親である。パラサイト達は、いつかは自分に合った仕事が見つかり、自分に合った結婚相手が現れると夢見ながら生きてきた。ポストバブルという歴史的な社会の変極点に巡り会い、人生の決断に逡巡してきた若者達がそこに居る。それは取りも直さず、歴史的な変化に対し決断を先送りし不良債権の山を築き、会社に正社員としてパラサイトすることで若者の就職機会を奪ってきた大人達の姿を映す鏡だ。パラサイトは本人のやる気の問題等と言っていられなくなる一冊。