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Amazonレビュー
この対談本は、
橋本氏の「だからねー、対談集なんてつながってりゃいいとしか
思ってないから、それでいいやと思うんだけど、そんなものを本にして、何か
意味があるのかと思って」(p198)と次ページの
「バラエティー番組に俳優が出てきてしゃべっちゃうと、その俳優ってもう
ダメなんですよね。自分を見せちゃうから。伝統芸能の人なんて、呼ばれても
自分の佇まいを崩さないようにしてて、その人の素顔なんてわからない。
その人の素顔なんかわからない。なんかそれなりのエピソードを話して、
「ああそういうエピソードもあるのか」とは思うけれども、その人の素顔なんか
まったくわからない。昔はそういう人たちだらけだったんです。そういう人ほど、
自分がやるべき芸を誇示できているんですよね。いまはそうじゃなくて「パーソナリティーが
売れればいい」になっちゃってるわけで、俺は俳優にそういう見方をしたくないんですよ。
にすべて要約されている。ここで俳優と発言されている名詞を、作家と換えて読めば、
橋本氏のp198の語りがよく分かる。
しかし、内田氏のまえがきに書いてあるようなことではなく、この本には
橋本氏の具体的に自作名を挙げて、創作のエピソードは語られている。
そして、橋本氏の他の著作に書かれているテーマについて理解が進むように思う。
読んでみて思うことは、内田氏のファンは、この本を読んでいつもの論がまるで
届かないでうねっている内田氏を知ることになる。それを、発見とみるか調子が
悪いと感じるか橋本氏が偏屈で話が通じないとっさんだといらいらするかは、
内田氏のファンがそれぞれが評価すればいい。正直、互いの著作物としては失敗していると
思う。でも、面白いよ。
橋本氏の「だからねー、対談集なんてつながってりゃいいとしか
思ってないから、それでいいやと思うんだけど、そんなものを本にして、何か
意味があるのかと思って」(p198)と次ページの
「バラエティー番組に俳優が出てきてしゃべっちゃうと、その俳優ってもう
ダメなんですよね。自分を見せちゃうから。伝統芸能の人なんて、呼ばれても
自分の佇まいを崩さないようにしてて、その人の素顔なんてわからない。
その人の素顔なんかわからない。なんかそれなりのエピソードを話して、
「ああそういうエピソードもあるのか」とは思うけれども、その人の素顔なんか
まったくわからない。昔はそういう人たちだらけだったんです。そういう人ほど、
自分がやるべき芸を誇示できているんですよね。いまはそうじゃなくて「パーソナリティーが
売れればいい」になっちゃってるわけで、俺は俳優にそういう見方をしたくないんですよ。
にすべて要約されている。ここで俳優と発言されている名詞を、作家と換えて読めば、
橋本氏のp198の語りがよく分かる。
しかし、内田氏のまえがきに書いてあるようなことではなく、この本には
橋本氏の具体的に自作名を挙げて、創作のエピソードは語られている。
そして、橋本氏の他の著作に書かれているテーマについて理解が進むように思う。
読んでみて思うことは、内田氏のファンは、この本を読んでいつもの論がまるで
届かないでうねっている内田氏を知ることになる。それを、発見とみるか調子が
悪いと感じるか橋本氏が偏屈で話が通じないとっさんだといらいらするかは、
内田氏のファンがそれぞれが評価すればいい。正直、互いの著作物としては失敗していると
思う。でも、面白いよ。
この本の発売時期と初出を見れば、
最近の内田樹ブームに出版社ものっかったことは明らかだ。
確かに私も内田さんの著書を読んでいる過程で、この本を読むことにした。
だから橋本治は上司は思いつきでものを言う (集英社新書)
を書いた人だとくらいしか知らなかった。
しかし読んでみると、内田さんより、橋本さんのほうが面白いことを言っている。
(内田さんが、橋本さんへ肩入れしすぎているからかもしれないが)
今後は内田さんも読み打つ、橋本さんの著作にも手を伸ばしていきたい。
が、面白そうな窯変 源氏物語〈1〉
はかなり長編だからなぁ。悩むところだ。
最近の内田樹ブームに出版社ものっかったことは明らかだ。
確かに私も内田さんの著書を読んでいる過程で、この本を読むことにした。
だから橋本治は上司は思いつきでものを言う (集英社新書)
を書いた人だとくらいしか知らなかった。
しかし読んでみると、内田さんより、橋本さんのほうが面白いことを言っている。
(内田さんが、橋本さんへ肩入れしすぎているからかもしれないが)
今後は内田さんも読み打つ、橋本さんの著作にも手を伸ばしていきたい。
が、面白そうな窯変 源氏物語〈1〉
はかなり長編だからなぁ。悩むところだ。
橋本治と同年代から下の相手との対談はしばしば,相手が
「自分はあなたのことを××だと理解しましたが,どうでしょう?」
と解釈し,
治「すごいですね〜☆(肯定も否定もせず)」
となるのですが,本書は丸々一冊内田樹による橋本治論です。
橋本治の著作は読みやすくて難解です。
文体の滑らかさに論理のしちめんどくささが覆われているので,読後,「はて,これで読めたといっていいのだろうか。」と自問してしまうのです。
その自問を直にぶつけられるという,橋本治読者にしたら楽しくって仕方の無い時間の記録です。
内田樹はとても誠実に大好きな橋本治を読み解きます。
橋本治はいつものようにすべてに応えているのだけど,答えてはいないスタイルを貫きます。
でも,だんだんに話は噛み合っていき,お互いがそのグルーブ感を楽しんでいるようです。
日本語と日本の社会とまぁいろいろたのしーなーと思える本でした。
「自分はあなたのことを××だと理解しましたが,どうでしょう?」
と解釈し,
治「すごいですね〜☆(肯定も否定もせず)」
となるのですが,本書は丸々一冊内田樹による橋本治論です。
橋本治の著作は読みやすくて難解です。
文体の滑らかさに論理のしちめんどくささが覆われているので,読後,「はて,これで読めたといっていいのだろうか。」と自問してしまうのです。
その自問を直にぶつけられるという,橋本治読者にしたら楽しくって仕方の無い時間の記録です。
内田樹はとても誠実に大好きな橋本治を読み解きます。
橋本治はいつものようにすべてに応えているのだけど,答えてはいないスタイルを貫きます。
でも,だんだんに話は噛み合っていき,お互いがそのグルーブ感を楽しんでいるようです。
日本語と日本の社会とまぁいろいろたのしーなーと思える本でした。
橋本治作品の裏舞台を知ることができます。
万年筆が考える・・・
仕事をもっとできるかどうか、肩に聞く・・・
など、ある「域」に達した人でないと
わからないと思われる話が多いところが
対談終了後、出版まで3年かかった理由でしょうか?
『窯変源氏物語』を、書きながら朗読していたとか、
格好いい漢字を探すために漢和辞典を引きっぱなし
だったといった話などは、『窯変源氏物語』を
読むときに思い出すと、楽しくなるかもしれません。
万年筆が考える・・・
仕事をもっとできるかどうか、肩に聞く・・・
など、ある「域」に達した人でないと
わからないと思われる話が多いところが
対談終了後、出版まで3年かかった理由でしょうか?
『窯変源氏物語』を、書きながら朗読していたとか、
格好いい漢字を探すために漢和辞典を引きっぱなし
だったといった話などは、『窯変源氏物語』を
読むときに思い出すと、楽しくなるかもしれません。
この本を読んで、内田さんは研究者かつ批評家で橋本さんは作家だったというあたりまえのことに気づかされた。とくに橋本さんの「言葉への妥協をゆるさない厳しさ」を感じた。
たとえば、普通、二人で話していて、だいたい同感だと思うと、「そうそう」をあいづちを打つ。でも、橋本さんは違う。印刷した字面からはこの間何秒かの沈黙があったのか、あるい全くなかったのか、は読み取れないが、たぶん少し考えて「(そうじゃなくて)これこれ・・」とまた違った言葉を探し出してきて、話を引っ張っていく。作家とは「言葉が使えてなんぼ」の職業なのだと改めて思い知った。
そして、橋本さんの知性と、内田さんの性格のよさにも感じ入った。
対談というスリリングな形式にはまってしまった。今年はいっぱい対談読もう。
たとえば、普通、二人で話していて、だいたい同感だと思うと、「そうそう」をあいづちを打つ。でも、橋本さんは違う。印刷した字面からはこの間何秒かの沈黙があったのか、あるい全くなかったのか、は読み取れないが、たぶん少し考えて「(そうじゃなくて)これこれ・・」とまた違った言葉を探し出してきて、話を引っ張っていく。作家とは「言葉が使えてなんぼ」の職業なのだと改めて思い知った。
そして、橋本さんの知性と、内田さんの性格のよさにも感じ入った。
対談というスリリングな形式にはまってしまった。今年はいっぱい対談読もう。