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スペース (創元クライム・クラブ)

スペース (創元クライム・クラブ)

出版社 東京創元社
著者 加納 朋子
発売日 2004-05-31

この本に関する書評

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Amazonレビュー

 加納朋子さんのデビュー作「ななつのこ」から続く駒子さんと瀬尾さんのシリーズ。最初「ななつのこ」を読んだ時には、ふんわりとした書簡形式のやり取りがいいなぁと思いつつも、北村薫さんの円紫師匠と私シリーズのようでなんとなく印象が薄かったんですね。どうしても駒子さんと私のイメージが重なってしまって。
 「魔法飛行」以来、しばらくでてないなぁと思っていたら、やっぱりそうでした。久方ぶりなんですね、駒子さん。

 で、この「スペース」。前2作とは違って、瀬尾さんに駒子が送った手紙が妙に長くてビックリ。でもすぅ〜っとふんわりとしてしまう話は今までと変わらなくて楽しく読んでいたらツンと背中をつつかれるような「転」がありました。もう、これは本当にマジック。死人がでなくても、探偵が現れなくても素敵なミステリーはやっぱり素敵です。
 そして、2つ目のストーリー、バックスペースではスペースで描かれた舞台がくるりと回転して、今まで観ていた方向とは別の方向にまた素敵な舞台があることを気づかせてくれます。ラストは最後まで読んだ読者へのご褒美のマジック……

 加納朋子さんの魅力が見事に詰まった一冊。できれば「ななつのこ」「魔法飛行」を読んで、この世界を楽しんで欲しいなぁ。
長い長い手紙。そこに書かれているのは毎日の何気ない日常。だが瀬尾はいつものように
そこに隠された真実を探り当てる。誰が書いた手紙なのか?その謎が分かったときもそれ
ほど意外な感じはしなかった。「スペース」は平凡なストーリーだと思った。だが、
「バックスペース」を読むと、「スペース」自体が深みのある物語へと姿を変えた。作者に
見事にやられた!「スペース」の裏にこんな物語が隠されていようとは思わなかった。
ミステリーとしても、恋物語としても、どちらにしてもとても素敵だ。ラストは絶対に
ニヤリとするはず。瀬尾と駒子がはたしてこれからどうなるのか?次回作も期待したい。
この人は言葉の使い方がうまいなあ~と感じます。
ななつのこなどの入れ子型的な構成のみgとさとかもいいけど、スペースは恋物語としてとってもすてきな話だと思います。
人とのスペース=距離感はなかなか難しいですよね。
駒子シリーズ第3弾です。
駒子シリーズを読まれている方は、
本当に楽しめる作品になっています。
同じ時間を、別の人物の視点から描いた
ものもあり、とてもおもしろかったです。
日常の中に潜む「謎」
とても透明感のあるミステリーだと思います。
ミステリーだけど、心がほっとする。
そんな作品です。
タイトルは有栖川氏の加納作品へ寄せられた書評を引用させていただきました。
「ななつのこ」「魔法飛行」とも「ああそうだったのか~」と毎回驚かされ、そして読み終わるとふんわり暖かい気持ちを駒子と瀬尾さんからもらっていたのですが、今回はいつにもまして「ああやられてしまった・・・」という気持ちでいっぱいです。スペースが意外にすんなり終わったのに!バックスペースのラストで思わずニヤリとしてしまったのは私だけでは無いはずです。
本当に加納作品は心地よい魔法(マジック)を読者に見せてくれます。
作品の中にに散りばめられている「謎」を自分で見つけて解いても良し、私のように最後で種明かしされて驚いても良し、ですよ。