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稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計

出版社 日本経済新聞社
著者 稲盛 和夫
発売日 2000-11-07

この本に関する書評

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Amazonレビュー

サブタイトルに”経営と会計”とあり、少しとっつき難いと思っていた。

なんのなんの、流石稲盛さん。
会計の基礎がなかった頃の鋭い指摘がハッとする。
「儲かったお金はどこにあるのか?」
「仕掛在庫はまだ半製品でこのままでは売れないのに、なぜ資産なのか?」
等々全て自分が納得するまで経理担当者に食い下がり、そして京セラ独自の管理を生み出していった。

この自分の頭で考える、という事を真摯に続けた結果が今の京セラであり、KDDI、AUです。
これからはわかったような事を言っちゃいかんな〜、と反省です。
経営者の会計センス、数字のセンスが会社を大きくするためのボトルネックになることがあります。
本書は、会計というものにどのように向き合い、会計を通じてわかるものを、経営にどうやって反映させるかを学ぶことができる、貴重な本です。
稲盛和夫は2009年10月現在の現政権の最良の友人になる技術系(理系)の経済人である。鳩山内閣も理系人脈で鳩山夫人はUFOのファンだから、稲盛和夫とはどこかでつながっているに違いない。でも鳩山由紀夫には稲盛さん以外では、知恵袋になるような、金融や世界経済に高度の見識をもつ友人が誰もいないのではないか。しかも彼は77才。周りはイエスマンと理系ばかりである。日本ほどの文明国が首相の独断専行だけで政治の重要な目標が決まってしまうなんてとても信じられない。首相の相談相手がいない。経団連にも友人はいない。四面楚歌である。話は飛ぶが、それと比べると17世紀のオランダの画家・フェルメールは心の友として理系のレーウェンフックやホイヘンスがいたし、何よりも理系・文系なんて区別はどうでもいいデカルトやパスカルやライプニッツがいた。詳しくは「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著をご覧いただきたい。
オリジナルは1998年10月リリース。文庫化は2000年11月7日リリース。これを執筆した時期は、1959年、社員8人で京都セラミツク(現・京セラ)を設立し、10年後、株式上場。1984年には第二電電(DDI、現・KDDI)を設立した時期と重なり、経営者として最も素晴らしかった時の記録とも考え得る一冊で、氏の本の中で最も人気があるのはこの『実学』だと思う。

やはり感心するのはその思考方法だ。税法の決め事を単純に『是』とする考え方の安易さがいかに経営に悪影響を及ぼすかがよく分かる。今では極めて一般的となった『キャッシュ・フロー』の重要性を既にこの時代に提唱しているのには驚く。会計というルールは近年においても『時価会計』という最低の産物を生み出しているが、経営において最も重要なことはあるがままの『透明性』であると気付かされる。

特に感心したのは最終章の中小企業経営者の経営における悩みに対する回答5題だ。業種は異なりながらも経営者の悩みは非常に具体的なのものだが、それに対して実に的確な回答をしている。そして金融機関や大手といったものの考え方を実に的確に掴んでいる。こういう悩みに実際のトップ経営者が答えている、ということに驚いた。経営者の必携とも言える一冊だろう。
経営は会計に始まって会計に終わる ほど重要なものだと思います。

慣例だからと決まった事も疑い、原理原則に忠実に独自の会計を構築される様は見事です。

その精神に触れましょう。