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脳を活かす仕事術

脳を活かす仕事術

出版社 PHP研究所
著者 茂木 健一郎
発売日 2008-09-10

この本に関する書評

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Amazonレビュー

思いつきで書いたとしか思えない。
「科学」の看板をおろしてほしい。
もしくはきちんと証明してくれ!
読書には、著者と読者の共同作業による共鳴効果が高くなるほど、経験密度が高まりを増していくという一面があると思う。

著者が別の本で取り上げた天才指揮者の「カラヤン」は、入門者向けの名曲集を、まるでその録音に命をかけ一番大切にしているかのように精緻で透明で洗練されたレコードに仕上げた。音楽を大衆化したという意味でカラヤンの功績はアンチ・カラヤン派の人たちも否定できないだろう。
ストコフスキーもクラシック音楽を大衆化した。大衆のレベルにまで降りていくことによって。

カラヤンは逆だった。 小曲といえどもクラシック音楽の水準を高いレベルに引き上げ、大衆のレベルを引き上げることによって大衆化に貢献した。大衆の中には、プロの音楽家になった者もいた。非行と暴力の街に音楽をもたらし、平和と豊かさをもたらした者もいた。

本書と関係ないカラヤンを取り上げたのは何故か? 茂木氏のやり方は、カラヤンと似ていると思ったからだ。

最近、大衆受けする本の出版数があまりにも多い。確かに気になる。そんな指摘もずいぶん聞いたし読んだ。カラヤンが批判されたように茂木氏も批判される。批判は期待の裏返しであり、応援とも読める。

ただ、一方で、凄いことをやろうとしている。それも、グローバルのレベルで。茂木氏自身の数々の著作から読み取れる。


「勉強術」や「仕事術」がきっかけで茂木健一郎の世界の入り口に立ったら、さらに「脳とクオリア」「脳の中の文学」と読み進めばよい。

本書に、こんなことが書かれていた。
住み慣れた「ホーム」を飛び出し、未経験の「アウェー」戦に繰り返し挑戦することによって人は成長する。

いま・ここが仮に安全地帯であっても、環境が変わればいとも簡単に滅びてしまった例など枚挙にいとまがない。
環境が変わったとき、それでも生き延びる知恵を得るために異文化経験は必要不可欠だ。

ときどき日本が心配になる。日本人の教養と行動力を高め、グローバルな戦いの中で尊敬され信頼される国をつくるためにも、あらゆる階層の読者層をターゲットに本を出し続けてほしい。

読書とは、著者と読者の共同作業だと思う。共同には共同の仲間が必要だ。
忙しすぎるかもしれない。それでも茂木氏には、むずかしい学術論文だけでなく、このような本も出し続けてほしい。
21世紀をリードしていく中学生や高校生のためにも、仕事に追われ読書の時間がとれない多くのサラリーマンのためにも。
ところどころに、なるほどと思うことが。
【引用】脳の「出力」を高めるためには、脳に「入力」された言葉、役立ちそうな情報を人に話して「出力」することが大切。
>これは、その通りだと思う。
中学の頃、理科の先生が、
「一番の復習は、今日なるほど!と思ったことを家の人に話すこと」と言っていたのを思い出しました。
華麗なキャリアをお持ちだし、メディアで売れっ子な
茂木先生の仕事感、思想感を描いたエッセイです。
シリーズものですな。

ご自身の人生で、どんな風に思考を重ねてきたか、を開陳
しているし、文章には誠実でやさしさが溢れています。

本書でのキーワードは「マルチ人間ではなくレンジが広い人間」、
人間力ですね。本書から学べるのは、もちろん、ジャンルを問わない
さまざまな書物を貪欲にモノにしてきた来歴も垣間見えますが、
脳を活性化し、さまざまな思考の刺激になるのは、やはり「人との
出会いと、偶然を必然に変える」意欲、問題意識。常に問題意識を
もち、出会い(セレンデピティ)を逃すことなく活かす。

これが結果として「脳(=自身)を活かす」生き方、といえるの
かもしれません。気軽に読めて時間がかからないけれども、
類書にない気づきを得ることができます。
茂木健一郎氏自身は決して嫌いではないんだけど、この仕事術の本は薄い。

最近、あまりにも仕事術の本を読みすぎているせいかもしれないけど、どれも似たり寄ったり。まぁ、この本も脳の研究者である彼の特長は出てるんだけど、仕事術としては目新しさはない。

でも、仕事とは「パッション(情熱&受難)」であるという言葉には同感だ。すべてはそこから始まる。