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となりのウチナーンチュ

となりのウチナーンチュ

出版社 理論社
著者 早見 裕司
発売日 2007-12

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Amazonレビュー

ほわわんとした表紙のイラストが、お気楽系エッセイのような内容を想像させるが実は癒し系のソフトホラー小説であった。

著者が沖縄に移住して体験したアナザーワールド沖縄でのできごとをもとに書かれている。そんなこと、当たり前なんだけど、同じ「日本人」としてある意味見て見ないふりしてフタをしていたこと=沖縄と本土の、意外に大きなカルチャーギャップ。そしてさらに、知られざる沖縄の現実。(沖縄に移住したい人は必読)それらが様々な形で登場する中で、主人公が適応しながら決して暗くならずに前向きに生きる。

結局、一番怖いものも、優しいものも人間だっていうこと。

ゆるい時間感覚とひとの温かさも相まって、いくつかの不思議なできごと、そして事件をからめながらも静かに流れ続ける落ち着いたトーンの映像が脳裏にうかんでくるファンタジー。今の疲れた私、主人公達によく似た昔のあなたもひっくるめて、時空を超えて一緒に癒してくれる。映画になったら、結構いいかもしれない。

ただ、難を言えば「ウチナーンチュ」の皆さんに配慮したのか、沖縄出身の方と確認した事実に基づきまじめに描きこんでいるようなので、誇張や、「そりゃウソだろ」みたいなわざとらしい「沖縄に関する誤解」が遊びとしてあってもよかったかもしれない。そういう意味では、逆に小中学生の夏休みの課題図書にも適しているような気がする。

あとで調べてわかったのだが、やはりこの作品はWebサイトに掲載されたエッセイがもとになっているようだ。