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曲芸師ハリドン

曲芸師ハリドン

出版社 あすなろ書房
著者 ヤコブ ヴェゲリウス
発売日 2007-08

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Amazonレビュー

冷涼な港町のファンタジー。
闇夜と石畳の街のイメージが、
どことなく宮沢賢治を髣髴とさせる。

曲芸師であるにもかかわらず、
哀愁漂う主人公のややネガティブな思考回路も
哀れな小犬というお供も、
日本人の琴線に触れる作品。
ハリドンは、どうして不安になったんだろうと。
「船長」は、待ってたら帰ってくるのではないかと。
そんな風に疑問に思えるなら、幸せなんだろうなぁ。
ハリドンの気持ちは判る気がする。大切な人がいなくなる恐怖。
連れ戻したいと、いてもたってもいられない思い。
それだからこそ、ラストはほっとする。
現代だろうに現代じゃない、不思議な雰囲気を持った物語でした。
幻想的で奇妙な味わいの本。
ある夜、帰ってこない父親がわりでもある「船長」を探して夜の街をかけめぐる、
曲芸師の「ハリドン」。ひとりきりの捜索に、小さな子犬も加わって…。
絵も作者なのだがとても良い。
ハリドンの、誰も信じていないという感じが伝わってくる絵である。
地味だが暖かく、不安なのに最後は爽快ですらある。
子どもにも、大人にもオススメしたい。