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ヘッジファンドの帝王 (ウィザード・ブックシリーズ)

ヘッジファンドの帝王 (ウィザード・ブックシリーズ)

出版社 パンローリング
著者 マイケル・スタインハルト
発売日 2006-03-16

この本に関する書評

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Amazonレビュー

 ユダヤ系社会がアメリカ社会にどのように適応しているのかが面白い。
またそのなかで、マイケル・スタインハルトという人間がどのように育っていったかを観察できるのも面白い。豪快な父親を持つことの光と影も・・・
 
 「投資家が私に金を預けるのはわたしの一部を買っていることにほかならない」として従業員にも徹底的に厳しく接するその姿勢はタイガーファンドのジュリアン・ロバートソンにも共通する。ただその分自己批判も徹底している。
「生涯を通じて自分の財産のほとんどはいつも自分が運用するファンドに投資していたし、今でも同じようにしない運用者には決して金を預けない」
という言葉には納得。確かにその通りだ。・・・がそこまでしている資産運用者はなかなかいない。

 また、マーケットに徹底的に打ちのめされたときの様子は読んでいて気の毒になるほどだ。
豪快な人間の落ち込む姿は人間味が溢れていて良い。

 同じ資産運用の世界に身をおく者として気合の入る一冊。

「マーケットの魔術師」に出てくる伝説的なユダヤ人スタートレーダーの自伝である。ジョージソロスと同様に東欧系ユダヤ人を祖先に持ち、米国の金融市場に上手に適応し才能を発揮した人物の自伝である。「マーケットの魔術師」を読んだ限りでは、そのトレード手法はとても常人では真似のしがたいという印象であった。あまりにも荒っぽい。あたった時は良いが、大敗と隣り合わせという印象であった。今回この本を読んで初めて、かなり危ない商売(現金取引の宝石ブローカーなど。盗品の売買にも手を染めていたという)で生計を立てていた父親の取引での豪胆さを引き継いでいることを理解した。また、米国の金融市場に生きる少数民族であるユダヤ人社会についても理解することができた。蟹はその甲羅にあった穴を掘るというが、トレーダーのトレード手法も同じで、各人の性格や経験、育った環境を抜きにしては理解できないものだ。そういうことに興味のある方には、薦められる書籍です。
バフェット・ソロス・ジュリアンロバートソンや、タイガーファンド・LTCMと言ったヘッジファンドは知っていてもスタインハルトと言う人物を知らなかった。しかし、この本を読むとかなり癖のある、凄腕のファンドマネージャーだったことが伺いしれる。
ユダヤ人であるため、かなりユダヤ民族のことが記載されているところが、本人を形作った土台ではあるが、ユダヤ人でない読者にしてもみれば、So what?と思えてくる。
投資することについて、部下に以下のことを2分以内に話してくれるのが理想であると言っているところは、かなり厳しいボスだったのだと分かる。
1.アイデアそのもの、2.そのことへの一般の見方、3.それに関する彼の独創的な考え方、4.それが起こるきっかけとなる事柄。しかし、これを毎回問われることを想定して、自分の頭で考え抜くことを繰り返せば、有能の名ファンドマネージャーになれる気がした。

厳密に基本的な財務分析に傾斜し、現在起こっていることをミクロ的見地からもマクロ的見地からも、長期的視点に立って理解することを原理原則として何十年も投資をしてきた、基本に忠実な姿勢が実は投資は勿論・仕事・人生に有益なのだと思った。途中、退屈するかもしれないが、一読の価値はある。
 本書はかつて「NO BULL」(ノー ブル)として出版されていた本をソフトカバーにして、改題されたものです。おまけに価格が半額になっています。著者のマイケル・スタインハルトは「マーケットの魔術師」で紹介されるスーパートレーダーで、株式市場で大きな成功を収めました。このスタインハルトの個人の歴史とも言うべき本ですが、投資戦略などの解説もされています。失敗例も紹介されており、非常に興味深い内容です。無一文の少年が富豪へ上り詰めた過程を楽しんで読むことができます。