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知的生産力が無限大にアップする 超人脳の作り方

知的生産力が無限大にアップする 超人脳の作り方

出版社 アスコム
著者 苫米地 英人
発売日 2008-09-02

この本に関する書評

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Amazonレビュー

この本の面白いところは、巻末だと私は思います。
序章から討論において、いや日常生活に汎化することのできる
”論理力養成”のノウハウがあらゆる角度から、抜け目の見え
ないほどに書かれています。

例えば、相手の討論者が言ったことの反論を5つ考え、さらにその反論の反論も各々に対し5つ
考えておくといった具合にです。(これは日ごろ行う想定訓練ですが)
ディベートを学んだことのない私には、このような思考訓練は新鮮であり驚きでした。
このような訓練を平素から積んでおけば、物事の裏表の把握、ひいては、自己の度量
拡大に大いに役立つと感じます。

でも、この本の面白いところは、後半。その培った論理性(ディベートのテクニック)を
あえて、捨てろ(囚われるな)と言っているところ。
論理だけでは片手落ちだと著者は言っています。
そうです。論理だけでは危険なのです。例えば「人を殺してよい」という論理を肯定側
の討論者が、展開したとき、否定側の人間がその論理に正当な反論を示すことができない
と「人殺し」の論題は成立してしまいます。
競技討論とはそういうものだそうで、これはある意味、親子の場合にあてはめても考えら
れます。やはり、教える側(親)の人間が子供からの鋭い問いに右往左往するようでは非常
にまずい。

著者は、自分だけのためという低い抽象度から、世の中のため人のため最終的には地球全体のためと思考できる高い抽象度を培い、高い次元(活かし合いの精神)で論理を駆使しろということを最も強調しています。論理の世界に偏りすぎでは駄目ということです。

論理の本なのにそれを捨てろ、囚われるなというあたりに著者の「空」哲学が見え隠れしていますが、ここが私が著者を高く評価するところであり、宗教的な解釈が身についていないとこういうことは書けないと思います。
苫米地さんに興味があれば、間違い無く読みましょう。
ディベートの詳細がわかる本です。実社会でも、相手と議論するときに、どの段階の、どの点について、議論しているのか、明確になると思います。商談や折衝が多いビジネスマン向けにいいと思います。

「論題を自らの情動と切り離し、相対化して、
物事の裏表両方を見る視点を養えるのがディベート」
自我(=自分の意見)から離れるディベートを支える根拠は、
ゲーデルの「不完全性定理」・・・「この世だろうとあの世だろうとその世界で、
絶対正しい存在があるなどとは決して言えない」ことにある。

「すべてのものはほかのものとの関係によって存在しています。
単独で存在できるもの(=絶対正しい存在)などひとつもありません」
「自分を強く意識すればするほど、他者の影響も増幅され
自分を意識せず他者について考えれば考えるほど、自分がわかる」
「抽象度を高めると、一見、関係のなさそうな事象がつながって、
そのつながったものに対して意見を言うことで、全部を一度で網羅できます」

共感覚(五感で感じたある感覚を別の感覚で感じる)を意識することで
高い抽象度(多角的視座)が実現され、
五感の刺激で生じた運動性ホルモン:ドーパミンが、
更なる抽象志向(抽象空間における動機付け)を後押しする。
苫米地さんの本をまとめて買って読んではまっているところです。
私はデイトレーダーで家族の経営する会社やビジネスにも携わり、たまに
臨時で高校教師をすることもあります。「本当はすごい私」「超金持ち脳の作り方」
より、断然この本が面白いです。ちょっと前の著作の「心の操縦術」よりも面白く
これらの本と内容がすべてつながっています。苫米地さんの本をたくさん読むと
理解しやすくなりますし、世界が広がりますよ。
さて、ディベートの実践を通じて論理的思考力を身に付け「超人脳」を作るというのが
主な内容ですが、ビジネスや投資などで成功を掴めるようちゃんとアレンジされています。
漫画のような超能力者ではなく、高い次元からアイデアを持ち込んで発明したりビジネス
に生かそうというコンセプトです。最低限、人のウソを見破ったり、真実や現状を
正確に把握するための思考法についてもまずまず詳しく書かれています。
ディベートを通じて米国のエリートの考え方やビジネスの世界を知ることができますし、
ディベートの例を挙げながら、日本の財政や赤字国債、ゆうちょ銀行の行く末、
米国債の3分の1以上を購入させられている現状などについて書かれている部分が
私にはとても役に立ちました。そして、一番面白い部分で買ってよかったと思った部分です。
著者が海外留学や経験で身につけたノウハウや知識を私達に惜しみなく伝授してくれて
いるように思います。MBAの教育の有効性についても教えてくれています。
なぜ、日本型経営が米国を越えられないのかについても書かれています。
私は、株式投資、為替取引で億万長者になるためには、これまで受けてきた教育が
邪魔に思えてなりませんでした。だから、米国式の自己啓発の本をたくさん買っては読み
実践し、セミナーにも参加したことがあります。苫米地さんは、私が読んだことがある本を
たくさん読んでいるようですし、凡人と天才の両方、日本と米国を知り尽くしているので
大体の本は買って読んでみる予定です。つまらない箇所も多少はありますが、オススメです!