経営者としての田中義剛は凄い!
タレント本である。
しかし彼にとってのタレント田中義剛は手段であって、本業は花畑牧場の経営者である。
この本全体に貫かれているのは、彼独自の一本筋の通った経営哲学である。
それは、大量生産・大量消費のマスマーケット食品ではなく、地方にある食材の付加価値を高め、安心と安全な食品を提供していくことを、どのようにすれば持続的なビジネスとして成り立たせる事が出来るかと言う課題に対する考え方である。
過疎対策や地方の活性化を考えている人には読んで貰いたい経営書である。
一方、花畑牧場のブランディングに田中義剛の名前は一切出さないとか、実際に商品自体はその通りであるが、これだけテレビ、雑誌、新聞等のマスメディアに取り上げられたらもう誰でも知っていることである。その意味では、タレント田中義剛が広告塔になっている宣伝効果は計り知れず、誰でもがビジネスを成功(黒字転換)出来る訳ではない。
私がここにこういうレビューを書いていること自体、彼の術中にはまった証拠である。しかし生キャラメルやカチョカヴァロを買いに北海道に行くことだけは無いようにしたいと、今は自重している。
蛇足であるが、文体は1人称「俺」の話し言葉風である。経営書としては好みの分かれるところである。