書評
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Amazonレビュー
愛すべき数学者
天才。奇人。文字通り、一生を数学とともにすごした男の話。
数学以外の全てを周りの人にゆだねる。
こんな人近くにいたら大変だろうな・・・と思いつつも、
数学に対する才能と同時に他人を導く才能と、茶目っ気と暖かさ、優しさ。
愛さずにはいられません。
本を通して、数学の歴史や裏エピソードなど、ふんだんに盛り込まれているので、
数学がわからなくても、楽しく読み進められました。
エルデシュがどんどん好きになるでしょう。
しかし書籍としては、サイモン・シン著書には届かないかな、
ということで★4つ。
面白い。でもわかりにくい。
面白い人を書いた面白い本。ただ残念な点はわかりにくいことです。理由は2つだと思います。著者の記述が散漫で、時間を追っていないこと。訳者の日本文が英語からの直訳で、あまり吟味されていない箇所があること。原著はもう仕方がないので、訳は文庫化などのチャンスがあれば、再検討してほしいと思いました。生意気言ってすみません。
エルデシュについてのもう1冊の本はどうかな、という期待が高まりました。
天才
この本はタイトルのとおり数学者エルデシュの話だ。エルデシュという名前を全く知らなかったがこの本を読んで色々な意味でとてもすごい人物だとわかった。数学に関しては間違いなく天才で日常生活にもある意味天才的な面をみせて生活していたらしい…。
この本にはエルデシュや他の数学者が解いたり解こうと挑戦した問題が書かれていてそれについて考えるのが楽しかったが、エルデシュが生きていた時代にあった出来事など(赤色テロル)の言葉の意味がわからなくてその意味の理解に苦労した。
個人についての伝記というのは初めて読んだがエルデシュについての数学者の言葉もおもしろくエルデシュがどのような時代を生きたかもはっきりと書かれていて読んでいて歴史の勉強にもなったしよかったと思う。しかもエルデシュについてのエピソードに面白いものがけっこうあるので数学に興味が無くてもこの本は面白いと思う。
数学を愛し、共同研究を心から楽しんだ放浪の数学者
人類史上最高の天才の一人と言われながら、家も財産もなく、家族もなく、仕事もなく、着替えと栄養ドリンクだけを持って、世界中を巡りながら、人生の大半を数学に使った天才エルデシュ。朝起きるとエルデシュはおはようとは言わない。「nを自然数とすると、」というふうに数学を始める。食べながら数学を話す。そのようにして一日十九時間以上を数学に使う。彼を3日間家に泊めた人から聞いたが、東京タワーに連れて行ったら、展望台についてすぐ、数学の話が始まったそうだ。
81歳になった1996年の6月に、エルデシュは研究会で質問をしている最中に倒れ、緊急手術でペースメーカーを埋め込んだ。しかし彼は、その日の夜のお別れパーティーに外科医と共に現れた。外科医を皆に紹介したあと、「質問を終わらせてしまいたいと思います。」と言って、昼間の数学の質問を続けた。彼には生と死の問題よりも、数学の方がずっと大切だったのだ。この年が彼の晩年となった。彼は自分が望んでいたように、死の直前まで数学者として生きた。
エルデシュは孤独に研究するよりも、多くの人と共同論文を書くことを楽しんだ。彼と共著論文を書いた人は509人いる。これは数学の歴史でも群を抜いている。彼は数学を本当に愛したが、数学を通じて人との交流をとても大切にした人でもあった。
数字だけを愛した男
半生を放浪の中に過ごし、各国の数学者の家を渡り歩いて過ごした数学者エルデシュの伝記。ほんとうにスーツケースだけで各国を放浪したらしい。けったいな人だと思うが、奔放な生き方は憧れの対象でもある。
数学というのはとても厳密なルールに基づいて薦められる学問のようである。突拍子がなくって奔放な学問のようで、実は窮屈な学問分野なのかもしれない。エルデシュは言うように、すべての証明は最高の独裁者(Supreme Fascist)=神の手の中にあり、数学者は神の手の内を覗こうと一所懸命になっているだけだとすれば、それって実はかなりストイックで窮屈なことなんじゃないかと思う。
思考の世界でさまざまなルールを自らに課して、ストイックに数的思考を純化させているのだから、実生活ではちょっとくらい変人でもいいんじゃないか、と思ってしまう。
原題は『数字だけを愛した男』。愛の対象がちょっと普通の人と違うけど、これって立派な恋愛物語じゃないか。最近の小説とか映画とかでは、純愛は男女間で、どっちかが病気だったり死んだりしないと成立しないかのような空気が感じられたりもするけど、これも相当立派な純愛だと思う。