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バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

バスラの図書館員―イラクで本当にあった話

出版社 晶文社
著者 ジャネット・ウィンター
発売日 2006-04-10

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バスラの図書館員である女性が蔵書3万冊を守り抜いた話です。

「コーランのなかで、神が、最初にムハンマドに言ったことは、『読みなさい』ということでした」

という実在の図書館員のアリアさんの言葉で書き始められています。

図書館員として以前に、人間の生き様として本を守り抜いたアリアさん。

歴史と文化を戦火から守り抜いた勇気と戦争がいかに愚かで、人間の豊かさとは正反対のものであるかを教えてくれます。

アリアさんの呼びかけに、近所の人も立ち上がります。
かといって、3万冊もの蔵書を全て運び込むにはどれほどの労力がいったことでしょう。

しかも、それは自らの命さえ危険に置かされている戦時下の状況なのです。

アリアさんは、今も図書館の本を自らの手で守っています。

「平和なとき 新しい自由のとき」そして図書館が再建されるそのときまで。

実際今も戦っているのです。

色彩のはっきりした美しい絵も、長田弘の訳もしっくりきます。

静かながら、力強く心に響く絵本です。

コンキチ :バスラの女性図書館員・アリアさんは、戦火から図書館の本を
       守ろうと、街のみんなの助けを求め、夜、3万冊の本を家に運びます。
       図書館が焼失したのは、その9日後でした。
       イラク戦争のさなかで図書館を守るために奔走した人たちの物語です。
       戦争にも日常があり娯楽や勉強をする人もいます、ただ悲惨な現実だけに
       打ちのめされているわけではありませんとても勇気付けられる素敵な
       絵本でした、これこそが反戦というものを身近に感じる手段です。

ナターシャ:命に変えても守ろうとする姿に打ちのめされました、戦争やテロが
       日常なんてかわいそう、日本人はそう考えてしまいがちですが
       それは間違いだということがわかりました。戦争のさなかでも日常も
       仕事も勉強も娯楽も知的好奇心も私達同様にあるんだという現実
       私達は平和というものの感謝が足りませんね。素敵な絵本でした。

イラクの古都バスラの中央図書館には、
歴史ある蔵書も含め3万冊の本がありました。
その本を、戦火から守る女性の話です。
本当に短い話ですが、
本を愛する者は誰でも、
胸がいっぱいになってしまうでしょう。

ジャネット・ウインターの描くアリアさんが、
とても愛らしいです。
中東で暮らしていたのですが、
街角で会っていたおばさんたち、
こういうおばさん達だったなあと懐かしくなりました。
そんな1人の女性が本を通して平和を訴えます。
戦火にあえぐイラクの港町・バスラの女性図書館員アリア・ムハンマド・バクルさん。
この図書館員が、戦火から図書館の本を守ったという実話をもとに書かれた絵本です。
この出来事を最初に伝えたのは、ニュ−ヨ−ク・タイムスでした。

  「アリアさんは戦争が終わるというのぞみをすてません。」
  「平和なときがくると信じています。」
  「新しい自由のときがくると信じています。」

  「そのときがくるまで、図書館の本は守られています。
   バスラの図書館員の手で。」

 戦火の中でお話でありながら、青とピンクがとても印象的に描かれている美しい一枚一枚の絵とともに、
簡潔で力強いメッセ−ジが心に響いてきます。
 この絵本の収益の一部は、図書館再建のために使われるそうです。
みなさんも、ささやかなお手伝いをしてみませんか。