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「残業ゼロ」の人生力

「残業ゼロ」の人生力

出版社 日本能率協会マネジメントセンター
著者 吉越 浩一郎
発売日 2008-08-03

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前著に引き続き拝読いたしました。

仕事を辞めた後の人生が「本生(ほんなま)」。
そこを充実させてこそ、人生の総決算がプラスになる。

仕事を減らして残業を無くすのではなく、効率をあげる。
効率を上げて、仕事量は5倍にする。
『仕事力=能力×時間×効率』なわけです。
今までは時間を増やして、ルール違反を犯していたんです。(仕事にはデッドラインを決めましょう)
ですから、単に自分のワークライフバランスを優先するような甘っちょろいものではない。
今の働き方よりもっと洗練されたものになる。
そして、様々な経験を経て、能力、人生力を向上させていこう。

残業は百害あって一利なし。
日本において、残業は美徳みたいに扱われているけど、国からも「労働者が有給休暇を完全取得すれば約11兆8,000億円の経済効果がある」と報告されているのです。(残業も同様でしょう)
人生において犠牲にしてはいけないものをしっかり個人個人が見つめてみて。自身の健康も家族との触れ合いも…。
 トリンプの名物社長として随分マスコミにも取り上げられた方だ。いつの間にか引退してソフトランディング中らしい。定年を期にスパッと仕事が無くなると、生き方の切り替えができないので、執筆や講演をしながら少しずつ仕事を減らしている段階とのこと。

 本題は、定年後は余生ではなく、時間を自由に使える「本当の人生」、つまり本生だということ。従って、本生のために準備をすぐ始めなさいと言う。

 定年後は平均して20年間夫婦だけで暮らす。その覚悟と準備はできてますか。まずお互いにコミュニケーションを取っていないと、一緒にいることなんて出来ませんよ。そのためには普段から残業ゼロで早く帰宅して家族と会話をし、年に2週間〜1ヶ月のバカンスをとってお互いに話をする練習をしておきましょう。資産を形成しておきましょう。定年後にやることの準備をしておきましょう。手軽に読めて面白い本だ。
前作の「仕事力」の続編でしょうが、やはり比較してしまうと、
この「人生力」は、あまりにも老後定年セカンドライフに重点が
置かれていて、現役世代にはちょっとつまらないかも。

ただ、吉越さんが言いたいのは、
「だらだら仕事すんな!」
「君の能力はまだまだ5倍発揮できる!」
「休みを取り合える組織が成熟した組織だ!」
というのはよく理解できますし、
すなわち、それこそ、能力アップできる!って思わせてくれる。

定年という視野が遠いからこそ毎日の達成スピードも上がるしね。

会社から目標はもたされるけど、
あんなもんいらんし。
自分なりの人生の目的を持つことを忘れちゃいけないよね。

自分の仕事っぷりから人生を考える、良書と思います。★3だけど。
「デッドライン仕事術」「残業ゼロの仕事術」に続いて、本書です。
前2著は、ワークライフバランスという観点から、残業ゼロという、
仕事期の生き方に重点をおいていた感じですが、本書では、もっともっと
人生観、生き方観を、思いっきり吉越氏流で、あますところなく語りつくして
います。

そこで、読んでいて気がつきました。
吉越氏のメッセージは、実は、ヨーロッパ人の人生観ですよね。
注意すべきは、決して、いわゆる、ワーカホリックと、スローな
ほどほどな生き方の二極化した超格差社会という意味での、
米国流の生き方、ではないところがミソ。

これを、純粋に欧米人が、彼らから見て、「ここが変だよ、日本人の
働き方、生き方」と書くと、読者は、「それは外人とは違うからね」と
ひく。そこのところを、外資も日本企業も両方知っている著者、日本人が
噛み砕いてメッセージアウトすると、なんか、年功序列、
終身雇用みたいな、古臭い日本的職場体質に対して革命的な人生観に見える。

経済危機が襲い、一個人の人生観まで転換をせまられる今日このごろ、
本書で説かれている生き方は、「こういう考え方もあるな」と目からうろこ。
でも、自分ができるのか?というと、それは別の問題。

しかし、もし、後付でなく、本書で書かれている信念をはじめからもって
外資系企業の経営者として改革を進めたとしたら、氏の信念、執念は
相当に強かったと思います。

さて、自分は、どのように仕事をし、自分の人生をちゃんと考えて、
生きていけばいいのだろう?それを考える、大変意義ある本だといえます。
 著者は、残業をゼロにして、これまで残業に費やしていた時間を、退職後の”本当の人生”の準備時間に振り替えることで、人生の充実度―人生力が高まると説く。
 確かに、退職後の何ものにも縛られない人生こそ本当の人生とか、仕事は生活のためにお金を稼ぐゲームとか言われると、そうじゃないと反論したくもなるが、そこには日本人にもっと人生を楽しんでほしいという著者のメッセージが込められていると感じた。
 ただ、著者はやるべきこともやらずに残業をゼロにしようと言っているのではない。今まで以上の成果を出し、残業をゼロにしようと言っているのであり、そのために自身も徹底的な仕事の簡素化、IT化、マニュアル化に取り組み、10年以上かけて自身が率いる企業の残業をゼロにしたと述べている。
 我が社もそんな組織になれば良いなあ、そしてもっと豊かな人生を送りたいと素直に思える、とても素敵なメッセージの込められた本だと思った。また、人生力を高める様々なヒントがちりばめられた本だと思う。