情報

「マネジャー」の基本&実践力がイチから身につく本

「マネジャー」の基本&実践力がイチから身につく本

出版社 すばる舎
著者 小倉 広
発売日 2008-12-17

この本に関する書評

書評は登録されていません。
この本について書かれているページがありましたら、ご自由に登録して下さい。

Amazonレビュー

マネージャーとはっていう考え方から、日々の矛盾まで、新任マネージャーの抱える悩みをほぼ網羅している良書。マネージャーとはテクニックでステップアップするものでないという前提に立てば、新任でここで紹介されている「先ずは」というものを実践することから始めるのがいいと思う。これですべてが上手く行く訳ではないだろうが、自分が実践していたら並以上のスタートが切れたと思うものばかり。
別にまだヒラ社員ですが、まったくのヒラでもなく、という立場です。
でも「そろそろ何か役がつくかも」な空気なので、手に取りました。
装丁から見て、基本中の基本書。
地味だけど「たぶんこれならひと通り押さえられるかも」と思い購入。

カタい通りいっぺんの基本書かと思ったら、そうではなかったです。
柔らかくてとても読みやすく、いい意味で予想外! だから★5つです。

「人には聞きにくいけど、知りたいホントのとこ」みたいなアドバイスがいろいろあったように思います。
ナンバー2のハナシとか、部下の育成パワーの配分とか、諸々…。

とりあえず、役に立ちそうな感じが濃厚なので、課長になるまで本棚にキープしておくことに決定。
プロローグの0章がズシンと腹に落ちた。
「何を言ってもどうしても思うようにならないメンバーを何とかするのがマネジャーの仕事」。
「メンバーの対応で一日潰れて自分の時間が取れないのは当たり前」。
「こんなメンバー総取っ替えしたいよ、と思ううちはうまくいかない。今いるメンバーがベストメンバーと思えた時に初めてチームが動き出す」
「オレでいいの?オレがマネジャーではダメじゃないの?の悩みは不要。選ばれたのには理由がある」
「ウエが言っていることは矛盾だらけ。でもそれが当たり前。それを何とかするのがマネジャーの仕事」。
ハッキリ言ってもらってすっきりした。あきらめがついたというか、そういうことだったのか、と腹に落ちた。これが当然。当たり前なのだと知ったら、逆にやる気が起きてきました。
著者が語るように、確かに私自身もマネジャーとしての力を買われたわけでなく、プレイヤーとしての能力を買われて畑違いのマネジャーになってしまったクチです。だから、とまどったし、悩んだし、もう辞めたいと何度も思いました。でも、そのいらいらがすべてスッキリしたような気がします。「チームのルール」がとても読みやすく腹に落ちたので続けて買いました。私のように迷いがある管理職にはお勧めです。
私事で恐縮だが、10年ほど前まで私はある中小企業で「部長」として
10人ほどの部下を抱えていた。
私は典型的な現場人間、プレイヤーである。
あまり管理職(マネジャー)には向いていなかった。
それでも様々な事情で、マネジャーになった。とたんにストレスでボロボロになった…。

この本は、「最初からマネジャーになりたい人は、あまりいない」
というところからスタートしている。
だから、「マネジャーになって戸惑うよね、だけどちょっと視点を変えて……」
と肩を抱くように語りかけてくる。
良き先輩のアドバイスを聞いているようなのだ。

経営コンサルタント、とくに人事コンサルタントの書いたマネジャー本は
「会社」の立場に立っている。しかしこの本は、あくまでマネジャーの立場で書かれている。
要するに、「ストレスがたまるだろうけど、頑張ろうよ…ね」
という雰囲気なのだ。

私は結局会社を辞めてしまったのだが、十数年前にこの本に出会っていれば
もしかしたら辞めずに頑張れたかもしれない。

とくに、自分の意志に反してマネジャーに「させられてしまった」人には
ぜひお勧めしたい。心が軽くなる一冊である。
もちろん自らすすんでマネジャーになった人にも、気づきは多い本だ。
文章もあたたかくわかりやすい。