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ロハスの思考 (ソトコト新書)

ロハスの思考 (ソトコト新書)

出版社 木楽舎
著者 福岡 伸一
発売日 2006-06-01

この本に関する書評

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Amazonレビュー

ロハス的な考え方を表現しています。
各項目に分けて、分かりやすく解説しています。
特にトーク・ウィズでの、各識者との対談が興味深い。
これと併せて、同著者の「生命と食」も読んでほしい。
2006年初版の本ですが、気になって読んでみました。
当時狂牛病で騒がれていたのを思い出したのですが、最近のニュースでもありました。
(5/28)国産牛のBSE検査緩和、厚労・農水省検討 米産輸入対象拡大も
自殺者まで出したBSE騒動ですが、今では関連記事の扱いも小さくなり話題に上がることも少なくなりました。
そうしたなか、輸入拡大は徐々に始まろうとしています。

BSE騒動は変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の恐ろしさとともに、草食動物に肉を食べさせる人為操作のおぞましさが人々の恐怖感を刺激したと感じています。
日本で発生した狂牛病は感染ルートの特定が完全ではなかったと記憶していますが、時間が過ぎることで恐怖心と共に用心さも薄れているようです。
BSEのニュースを見ながらいろいろ考えていた頃の自分を思い出しました。

この本では最後に5人の方との対談があるのですが、この内容が2009年現在の状況をぴたりと言い当てているので吃驚してしまいます。
ロハスは自然の循環の中で生きることだという思考の立て方から導き出される答えは、何か大切なものを言い当てているのだと感じます。
LOHAS的思考が書かれているようには思えませんでした。

LOHASは純粋にマーケティング用語です。それ以上でもそれ以下でもありません。

この本で得られる科学的知識は基本を押さえていていいと思いますが、それが「思考」にまで発展できる内容なのかどうかは疑問です。著者の若干感傷的な文章も読みにくさを感じさせます。

LOHAS層は「スローライフ」層や「グリーン・コンシューマー」層とは異なる消費層です。LOHASはいわゆる「自然に還れ」的な思考とは根本的に異なります。

科学の基礎知識は得られても、著者が何をLOHASと考えているのかよくつかめない本です。
 「ソトコト新書」の第一巻である。「生物と無生物の間」という快著を書いた福岡がどのようなロハスを語るのかが楽しみで購入した。感想は二点である。

 一点目。「すべての物質は還元状態から酸化状態へと移行する」という 大きな括りは大変勉強になった。人間が物を食べることも体内で炭水化物を酸化していることであり 石油を燃やすことも酸化であるという話は実に面白い。
 地球温暖化、原油高騰、食糧危機という現代の三題噺を「酸化」という切り口で共通化させられるという点は 誠に考えさせられるものがある。福岡は それを説明した上で 酸化状態から還元状態へ「リサイクル」する 植物の光合成を取り上げ その循環こそが地球の本質であり 循環のバランスの悪化こそが 現在の病根であると指摘する。本書が書かれたのは2006年であり その後の原油高騰と太陽光発電ブームを見るにつけて 本書の先見性には感銘を受けた。

 二点目。但し 本書は散漫のそしりを免れない。
 狂牛病関係に紙面を割いているが 「ロハスの思考」という題名に対する狂牛病からのアプローチに説得性がなく 話が浮いてしまっている。
 これは雑誌「ソトコト」の連載を集めたという本書の成り立ちゆえ やむを得ない面もあろうかと思うが 上記一点目の「切れ味」が素晴らしかっただけに その後のゆるい展開がもったいない気がする。

 ロハスとは福岡が言いきっている通り マーケティングの言葉だ。ロハス関連商品の売れ行きが気になる人も多いと思う。それを割り切りながら 一体何が出来るのかということだと思う。結局 理想と現実の折り合いをつけることこそが 長続きする=sustainableな 運動であり思想であろうから。
これは出版社の責任だと思うが、誤字脱字の類が多い。
でも、文脈から理解できるし別にいいじゃん。
と、おおらかな気持ちになりますね、ロハスは!
また、雑誌に連載していたときには載っていたのであろう写真や図がすべて省略されているのもロハス的発想なんですかね。

それはさておき、加速する文明をどうすればよいのでしょうね。
自分は安全地帯にいて思い付きっぽいことを評論するのはかっこ悪いし、逆に悪人ぶるのも子供っぽいし。
まあ、せいぜい謙虚に生きていこう。
個人的にはヨーヨー・マさんとの対談が知的に面白かったかな。